
毎日のように大谷翔平選手やメジャーリーグ(MLB)で活躍する日本人選手の嬉しいニュースが飛び込んできますね。
でも現地のテレビ実況を耳にしたり、海外のネットニュースを読んだりしていると、
「あれ?これって英語でなんて言うんだろう?」
などと疑問に思う瞬間はありませんか。
実は、私たちが普段当たり前のように使っている「フォアボール」や「ランニングホームラン」といった野球に関する言葉の多くは和製英語です。
そこでこの記事では
・日本人が勘違いしやすい面白い野球の英語雑学
・知っているとMLB観戦が楽しくなる知識
までまとめました。
大人の学び直しにぴったりのネタばかりなので、
「へぇ、英語ではそう言うんだ!」
という驚きの雑学を楽しみながら、日本人選手のニュースをより身近に感じてみてくださいね。
まずはここから!野球の最重要英語と基本用語
メジャーリーグの現地実況や海外のスポーツニュースを見ていると、日本のプロ野球でも聞き覚えのあるような基本的な用語が出てくることがあります。
✅フォーシーム
日本では直球のことを「ストレート」と呼びますが、メジャーではこれを「four-seam fast ball(フォーシーム)」と呼ぶのが一般的です。
日本代表が激闘を繰り広げた2026年のWBCでも大注目された、フォーシームについての解説はこちら!
➡【フォーシーム】とは?ストレートとの違いは?WBCで話題の four-seam fastball をわかりやすく解説
✅MVP
試合を勝利に導く活躍をした選手や一年を通してリーグ優勝などに貢献した選手に対して「MVP」が送られますよね。
大谷選手も獲得して日本中を沸かせたこの言葉は、実は「Most Valuable Player」を略したものなんです。
➡英語【MVP】の意味は?なんの略?スポーツとビジネスの違いをわかりやすく解説
✅アウト
試合の勝敗を大きく左右する「アウト」という判定。
日本人が使う「アウト」の意味は「失敗」や「ダメ」「一発退場」などですが、英語圏では少し違ったニュアンスで使われています。
「out」という単語の持つ「外へ除外されること」という意味から「プレーから外れる」というニュアンスを含んでいます。
➡アウトは英語で通じる?「out」の意味は“失敗”じゃない?かんたん解説!
✅ストライク/ボール
ピッチャーの投げたボールの判定に使われる言葉ですが、野球の歴史をたどると非常に興味深い語源や文化が隠れています。
実は、ストライクは審判がバッターに放った「打て!」という命令したことが由来で、ボールは「不公平な球(アンフェアボール)」の後半だけが残った言葉なんです。
➡ストライク/ボールは英語で通じる?【strike / ball】の意味をかんたん解説!
勘違いしやすい野球の和製英語と正しい表現
日本のプロ野球中継や日常会話で当たり前のように使われている野球用語の中には、海外では通じにくい和製英語が数多く存在します。
ここからは、私たちがついつい英語だと思い込んで使ってしまいがちな表現と、ネイティブに一発で伝わる正しい英語表現を具体的に解説していきます。
✅ランニングホームラン
外野手の間をてんてんと抜けている間に、一挙にバッターがホームまで駆け抜けるシーンを見たことはありませんか?
もともとはヒットだったはずでも打ったバッターがホームインすればホームランと同じく1点が入ります。
実はこの「ランニングホームラン」という言葉は和製英語で、MLBの英語の実況などでは「inside-the-park home run」と表現します。
➡ランニングホームランは英語で通じる?正しい言い方は?かんたん解説!
✅フォアボール
ピッチャーがコントロールを乱して出してしまう「フォアボール」も、英語圏では通用しない和製英語の一つです。
日本野球で使われる「フォアボール」は「4つのボール」をそのまま直訳した形ですが、アメリカでは全く異なるシンプルな単語が使われています。
英語では「walk」、または公式記録などでは「base on balls」と表現されるのが一般的です。
➡フォアボールは英語で通じる?【walk】の意味もかんたん解説!
✅タッチアップ
フライが上がったとき、その捕球の状況を見極めるためランナーは塁に足を付けたままでいます。
フライの捕球後、場合によっては進塁を試みることができることを「タッチアップ」といますよね。
実はこれもネイティブには伝わりにくい和製英語で、正しくは「tag up」と言います。
➡タッチアップは英語で通じる?【tag up】の意味もかんたん解説!
✅デッドボール
ピッチャーが投げたボールがバッターに当たってしまう「デッドボール」も、英語では全く異なる意味になってしまう和製英語です。
正しくは「hit by pitch」と表現し、バッターが投球に当たったという事実をそのまま言葉にしたもの。
➡【デッドボール】は英語で通じる?dead ballの意味と正しい言い方をかんたん解説!
✅トップバッター
試合の主導権を握る上で非常に重要となる「トップバッター」という言葉も、和製英語の要素を含んでいるため注意が必要です。
英語ではトップという単語は使わず、その「口火を切る」「最初に始める」という意味の表現が使われます。
正しい英語では「lead-off batter」「lead-off hitter」などと表現します。
➡野球の【トップバッター】は英語で通じる?ビジネスや日常でも役立つ言い方をかんたん解説!
✅リリーフ
ピッチャー交代の際などに実況がよく口にする「リリーフ」という言葉も、間違いではありませんが現地では別の短い単語が主流です。
一般的には「reliever」という言葉が使われます。
➡野球の「リリーフ」は英語で通じる?「セットアッパー」との違いは?意味や使い方をかんたん解説!
✅ダブルプレー(ゲッツー)
守備の際に2つのアウトを同時に取る「ダブルプレー」ですが、日本では「ゲッツー」と呼んだりもしますね。
正しい英語では「double play」と表現されます。
➡ダブルプレーは英語で通じる?【double play】の意味と使い方をかんたん解説!
✅満塁ホームラン
ランナーがすべての塁にいる最高のチャンスで飛び出す満塁ホームラン。
そのまま英語にすると「フルベース・ホームラン」かなと思いますが、実はアメリカではまったく違う言葉で呼ばれています。
英語では「grand slam」と表現されます。
➡満塁ホームランは英語で何て言う?【grand slam(グランドスラム)】の意味をかんたん解説!
✅サヨナラホームラン
試合を劇的な結末へと導くサヨナラホームランも、日本語独特の情緒的な表現です。
そのまま英語に訳して「Good-bye home run」と言っても意味は伝わりにくいでしょう。
英語圏では、「walk-off home run」と言い、打った瞬間に試合が終わりを告げ、歩いてベンチに引き上げる様子から付いた名前なのだそうです。
➡【サヨナラホームラン】は英語で通じる?正しい言い方をかんたん解説!
✅表・裏
イニングの進行を表す際によく使われる表・裏という表現も、日本の野球文化特有の言い回しです。
英語圏では、スコアボードの視覚的な位置関係などから、イニングの表は「top of the inning」、裏は「bottom of the inning」と表現します。
➡野球の【表・裏】は英語で何て言う?「1回表」「9回裏」の言い方をかんたん解説!
ここまでに紹介した代表的な和製英語表現と、それぞれに対応する正しい英語表現をわかりやすく以下の表に一覧でまとめました。
| 日本の和製英語 | 正しい英語表現 | 意味 |
| ランニングホームラン | inside-the-park home run | フェンス内で完結する本塁打 |
| フォアボール | walk / base on balls | 四球による出塁 |
| タッチアップ | tag up | 犠飛などでの進塁動作 |
| デッドボール | hit by pitch | 死球(投球が体に当たる) |
| 先頭バッター | lead-off hitter | イニングの最初の打者 |
| リリーフピッチャー | reliever | 救援投手、または救援陣全体 |
| ゲッツー | double play | 重殺(2つのアウトを同時に取る) |
| 満塁ホームラン | grand slam | 満塁時の本塁打(特別な響き) |
| サヨナラホームラン | walk-off home run | 打った瞬間に試合が終了する本塁打 |
| 表(イニングの) | top of the inning | スコアボードの上部を表す表現 |
| 裏(イニングの) | bottom of the inning | スコアボードの下部を表す表現 |

日本の野球用語がいかに独自の進化を遂げてきたかが、これらの表現を比較するだけでもよく分かりますね。
野球の基本ルールとスコアにまつわる英語の謎
わかっていそうでわからない…。
この章では、野球のルールやそれに関する略語について見て行きましょう。
✅完全試合
投手の記録である「完全試合」は、英語ではそのまま完璧を意味する「perfect game」と表現されます。
非の打ち所がない状態を指す言葉から、この記録がいかに達成するのが難しい記録なのかあわかりますね。
➡野球【完全試合】は英語で何という?perfect gameとno-hitterの違いをかんたん解説!
✅三振はなぜ「K」
スコア表示などでおなじみの三振を表す「K」は、英語の「struck(ストラック)」の最後の文字が由来です。
「s」が採用されなかったのは、野球用語の中には「s」から始まる言葉が多いからと言われています。
✅DH
NPBのパ・リーグやMLBで導入されている指名打者。
主に投手の代わりに打者として打席に立ち、「DH」と略されますが、「designated hitter」が正式名称です。
➡野球の「DH」とは何の略?セリーグにはない?意味や使い方をかんたん解説!
✅WBCの「C」
野球の国際大会「WBC」ですが、その最後の「C」は Classic(クラシック) を略したものです。
音楽などでは「クラシック」という言葉はよく聞きますが、スポーツの大会でも実はよく使われているんですよ。
➡【WBC】の「C」は何の略?英語の「Classic(クラシック)」の意味は音楽だけじゃない!
野球のルールやスコアに隠された英単語の由来を紐解くだけでも、義務教育の教科書には載っていない実践的な語彙力が自然と身についていきます。
一見すると難しそうな専門用語こそ、背景にある英語のロジックを理解することで、大人の英語学習をより深いものへと変えてくれます。
最新MLBトレンドとスター選手に学ぶ生きた英語表現
メジャーリーグで大活躍を続ける日本人選手たちのニュースを見ていると、現地のメディアやファンの間で使われている最新の野球英語がたくさん飛び交っています。
近年導入された新ルールや、スター選手たちの凄さを表す生きたフレーズを学ぶことで、英語のボキャブラリーはさらに現代的で洗練されたものになります。
✅ABSチャレンジ
近年メジャーリーグで完全導入された自動ボール判定システム「ABS」。
正式名称は、「Automated Ball-Strike System」 と言い、自動化されたという意味の「Automated」という単語が使われているんですね。
➡野球の【ABSチャレンジ】とは何の略?意味やルールをかんたん解説!
✅ピッチクロック
投球の制限時間を定めた新ルールであるピッチクロックは、英語でもそのまま「pitch clock」と呼ばれています。
試合のスピードアップを狙った現代野球の象徴的な用語です。
➡WBCで話題の【ピッチクロック(pitch clock)】とは?英語の意味やルールをやさしく解説
✅GOAT
異次元の活躍を続ける大谷翔平選手や山本由伸選手。
彼らのプレーを現地の実況が称える際、史上最高を意味する GOAT(ゴート) という最上級の褒め言葉が使われています。
一見すると動物のヤギを連想してしまいますが、これは歴史に名を残すようなスーパースターに対してのみ使われる定番の英語表現です。
➡英語ネットスラング「GOAT」とは何の略?例文で意味と使い方を解説!
山本由伸選手の名言(Losing isn’t an option)
ドジャースの山本由伸選手が歴史的なプレーオフの舞台を前に残した「負けるという選択肢はない」という名言。
英語では「Losing isn’t an option.」と訳されました。
➡英語【Losing isn’t an option】の意味とは?山本由伸のスピーチで話題の名言を文法から解説!
ドジャース優勝Tシャツ(We rule October)
ポストシーズンを勝ち抜きワールドシリーズ王者となったドジャースの記念Tシャツに刻まれた「10月を支配する」という意味の「We rule October」。
王者の誇りと英語の動詞の力強さを学べる最高の生きた教材です。
➡英語【We rule October】とは?ドジャース優勝Tシャツにプリントされた英文の意味・読み方を解説!
大谷翔平選手の結婚・出産メッセージ
世界中が祝福に包まれた大谷翔平選手の結婚や第一子・第二子の誕生に関する英語の公式メッセージ。
その中には「very special to me(私にとって本当に特別な人)」や「overjoyed(喜びでいっぱい)」など、日常のお祝いシーンでそのまま使える英語表現が凝縮されています。
➡大谷翔平選手の結婚発表の英文を解説!【very special to me】の意味は?
➡大谷翔平選手の英語メッセージに学ぶ!【anxious】【give birth】の意味と出産に関する英語表現
➡大谷翔平選手の第2子誕生メッセージの英語を解説!【overjoyed】の意味や出産のお祝い表現をかんたん解説!
Paternity List(父親リスト)
さらに、大谷選手が第一子誕生の際に取得して話題となった「父親リスト(育児休暇)」。
メジャーリーグの正式な英語では「Paternity List」と呼ばれていますが、アメリカの進んだスポーツ文化と社会制度を同時に学べる貴重な時事英語です。
➡大谷翔平選手が「父親リスト」入り?MLBの英語【Paternity List】の意味とは?
✅岡本和真選手の「Big oak」
巨人からブルージェイズへと移籍し、日本にいた当時と変わらぬ勝負強さで活躍を続けている岡本和真選手。
その彼に対してメジャーリーグ関係者の間で使われている愛称が 「ビッグ・オーク(Big Oak)」 です。
➡岡本和真選手の愛称【ビッグ・オーク(Big Oak)】とは?意味や由来を英語表現とあわせて解説
最新のメジャーリーグのトレンドや、海を渡って挑戦するスター選手たちの報道に耳を傾けることは、大人の英語学習にとって最高の教科書となります。
テレビやニュースで耳にするカタカナの専門用語も、現地での本当のニュアンスを知ることで野球観戦がさらに楽しくなりそうですね。
