こんにちは!
クリスマスが近づくと耳にするお馴染みの曲「We Wish You a Merry Christmas」。
この曲はクリスマスキャロルの代表的なもので、シンプルな英語フレーズの中に重要な文法が隠れています。
この記事では、このタイトルの意味や日本語訳、文法的なポイント、さらには「クリスマスキャロル」についても解説します。
「♪ウィ ウィッシュ ユー ア メリー クリスマス」!
クリスマスシーズンによく聞こえてくる定番の曲ですね!
実際の発音では「ウイッシュ」の「ュ」と次に来る「ユー」が一つの音のように聞こえます。
「ウィ ウィッシュア メリー クリスマス」というイメージで発音すれば英語らしく聞こえそうですね。
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「We wish you a merry Christmas」の意味
それでは「We wish you a merry Christmas」の意味について見てみましょう。
We wish you a merry Christmas
楽しいクリスマスをお過ごしください
「wish」は「~を望む」「願う」などの意味の動詞です。
「merry」は「陽気な」「楽しい」などという意味の形容詞です。
「Christmas」は「クリスマス」という意味の名詞です。大文字から始めます。
「merry Chrismas」で「楽しいクリスマス」という意味になります。
「We wish you a merry Christmas」を日本語に直訳すると「私たちはあなたに楽しいクリスマスを願います」。
言いたいことはわかりますが、日本語としてはちょっと変ですよね。
なるほど。
意訳すると「楽しいクリスマスをお過ごしください」となるんですね!
そしてこの歌はさらに新年に向けた挨拶も含まれているんです。
We wish you a merry Christmas
And a happy New Year.
日本語訳は「楽しいクリスマスと、よいお年ををお迎えくださいね」という感じでしょうか。
このフレーズは、英語圏では年末の挨拶として広く使われています。
「wish」の使い方を文法的に解説
次に「We wish you a merry Christmas」というフレーズに使われている「wish」という単語について説明します。
「wish」は「wish + 人 + 名詞」という形で使われることがあります。
意味は「人が~であるよう願う」「人に~を願う」などとなります。
We wish you happiness. (私たちはあなたが幸せであるよう願います)
I wish her good luck. (彼女に幸運を祈ります)
「happiness」は「幸せ」という意味の名詞です。
「good luck」は「幸運」という意味の名詞です。
1つ目の例文を「wish + 人 + 名詞」(人が~であるよう願う)というパターンに当てはめると
「人」の部分が「you」、「名詞」の部分が「happiness」になります。
「私たちはあなたが幸せであるよう願う」という意味になります。
「We wish you a merry Christmas」も同じ形ですね!
「We wish you a merry Christmas」の場合は「人」の部分が「you」、名詞の部分が「a merry Christmas」となります。
直訳すると「あなたに楽しいクリスマスを願います」、それを意訳して「楽しいクリスマスをお過ごしください」となるわけです。
「wish」はこれ以外にもいろいろな使い方があります。
仮定法で使う「wish」
「wish」は仮定法としても使うことができるんですよ。
I wish I had a dog.
犬がいたらいいのになぁ(実際には飼っていない)
仮定法については、また改めて説明をする記事を書きますので、今回は簡単な例文のみにします。
仮定法って確か、事実と違うことを仮定するんですよね?
そうです。
そして、現在のことを仮定しているのに動詞は過去形を使います。
「仮定法」は中学校で習う英文法の中でも難しい部類に入ります。
今はとりあえず「wish」は仮定法でも使われるということを覚えておいてくださいね。
to doを伴う「wish」
「wish」は「wish + to do」の形でもよく使われます。(doは動詞の原形の意味)
「~したい」という願望を表します。
I wish to visit Tokyo someday.
いつか東京を訪れたいです
「someday」は「いつか」という意味の副詞です。
「wish to」は「want to」と同じような意味で使うことができますが、「wish to」の方がフォーマルな表現です。
「We wish you a merry Christmas」の「wish」はいろいろな形で使われる便利な単語です。
少しずつ日常会話でも取り入れていくといいでしょう。
「クリスマスキャロル」とは?
「We wish you a merry Christmas」は、伝統的な「クリスマスキャロル(Christmas carol)」の一つです。
クリスマスキャロル?
クリスマスソングとは違うんですか?
人によって解釈の違いがあるかもしれませんが、クリスマスソングはクリスマスの時期に歌われるクリスマスに関する歌という意味。
つまり讃美歌も童謡もポップスなんかも含まれると思います。
クリスマスキャロルの「キャロル(carol)」とは、元々「歌」や「踊り」を意味し、特にクリスマスの季節に歌われる宗教的または祝祭的な歌を指します。
クリスマスソングがクリスマスの歌全般を指すのなら、その中にクリスマスキャロルも含まれるということですね。
クリスマスソングと言えば
・Jingle bells(ジングルベル)
・White Christmas(ホワイトクリスマス)
・Rudolph the Red-Nosed Reindeer(赤鼻のトナカイ)
などが有名ですが、これ以外に山下達郎さんの「クリスマスイブ」、松任谷由実さんの「恋人がサンタクロース」、桑田佳祐さんの「白い恋人たち」なども日本では定番のクリスマスソングと言えますね。
マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is You)」なんかもそうですよね!
クリスマスキャロルは
・Joy to the World(もろびとこぞりて)
・Silent night(きよしこの夜)
・O Christmas Tree(もみの木)
などが有名ですが、その中の一つに「We Wish You a Merry Christmas」も含まれています。
「We Wish You a Merry Christmas」は16世紀頃に誕生したイギリスの伝統音楽です。
歌詞にはいろいろなパターンがありますが、クリスマスの伝統的なデザート「figgy pudding」はどのパターンの歌詞の中でも出てきます。
Now bring us some figgy pudding(いちじくのプディングをちょうだい)
「figgy pudding」は「いちじくのプディング」と訳され、いちじく以外にもドライフルーツなどが入っていたようですね。
ビジュアルや味は日本人が想像する「プリン」とはかけ離れていて、どちらかというとドライフルーツのケーキのような感じ。
いちじくのプディングをちょうだい、って子どもが言ってるのかな?
楽しいクリスマスの情景が浮かんできますよね!
「Last Christmas」の「last」の意味についてはこちら⇩
今日のまとめ
「We wish you a merry Christmas」は、シンプルながらクリスマスの祝福と英語の文法ポイントが詰まったフレーズです。
日本語では「楽しいクリスマスをお過ごしください」と訳すことができます。
「wish + 人 + 名詞」で「人に~を願う」という意味。
「wish」は他に仮定法や「to do」を使った応用表現もありますが、この記事内では「wish + 人 + 名詞」を覚えるようにしましょう。
クリスマスキャロルは教会などで歌われる讃美歌のようなもので、クリスマスソングの一種。
中でもこの「We Wish You a Merry Christmas」明るく楽しい曲調から、世界中で歌われています。