
「once in a blue moon」という英語のフレーズを見て、
「青い月に一度ってどういうこと?」
「ロマンチックな意味の言葉?」
「どうしてこれで『めったにない』って意味になるの?」
と不思議に思ったことはありませんか?
実は、once in a blue moon は、海外の映画やドラマ、日常会話でもよく使われる定番の慣用表現(イディオム)です。
直訳すると「青い月に一度」ですが、本当の意味は「めったにない」「ごくまれに」。
今回は、なぜ「青い月」が「めったにない」という意味になるのか、その面白い由来から、日常会話での使い方、さらには「rarely」や「seldom」といった似た意味の単語との違いまで、わかりやすく解説します!
「once in a blue moon」の意味とは?
「once in a blue moon」は
めったにない、ごくまれに、ほんのたまにしか〜ない
何かが起こる頻度が「ものすごく低い」ことを表すときに使われます。

「1年に1回あるかないか」「数年に1度レベル」といった、めったに起きないレアな出来事を指すのがポイントです。
まずは簡単な例文を2つ見てみましょう。
I eat fast food once in a blue moon. (私はファストフードをめったに食べません。)
We see each other once in a blue moon. (私たちはごくまれにしか会いません。)
どちらも、最後に once in a blue moon を付け足すだけで、「本当にたまにしかしないんだよ」というニュアンスを強調することができます。
なぜ「青い月」? 「once in a blue moon」の由来

意味は分かりました。
でも、「なぜ青い月(blue moon)?」なんでしょうか?

不思議に思いますよね。
実は、blue moon(ブルームーン)は実在する天文用語です。
実際に「青い月」が見えるわけではない?
月が本当に青く光るわけではありません。
天文学において「ブルームーン」とは、一般的に
「ひと月のうちに満月が2回巡ってきたときの、2回目の満月」
のことを指します。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、通常はひと月に1回しか満月になりません。
しかし、カレンダーの巡り合わせで、ごく稀に「1日」と「30日(または31日)」のように、同じ月に2回満月が訪れることがあるのです。
由来は「めったに起こらない現象」から
この「ひと月に2回目の満月(ブルームーン)」が起こるのは、およそ2年半〜3年に1回だけ。
このことから、
➡once in a blue moon(ブルームーンに1度だけ)=「ごくまれに」「めったにない」
という意味の表現として使われるようになりました。
由来を知ると、「なるほど!」とすんなり記憶に残りますよね。
「once in a blue moon」の使い方を例文で解説!
ここからは具体的な使い方を例文と一緒に見ていきましょう。
once in a blue moon は、文の最後(文末)に置いて「副詞(〜に一度)」のように使うのが一般的です。
日常会話で使える例文
I go to the movies once in a blue moon. (私はめったに映画館へ行きません)
She eats sweets once in a blue moon. (彼女はごくたまにしかお菓子を食べません)
My grandfather drinks alcohol once in a blue moon. (祖父はめったにお酒を飲みません)
1つ目の例文は、最後に映画館に行ったのがいつか思い出せないくらいレアというニュアンスです。
2つ目はダイエットや健康のために徹底して控えているようなイメージですね。
3つ目はお正月やお祝いの席など、特別なときだけ飲むような状態をイメージすればいいのではないでしょうか。

例文を見て思ったんですけど、どこにも否定を表す言葉「not」とか「never」が入っていないのに、日本語訳は否定文になるんですね。
「行きません」とか「食べません」とか…。
そこがなかなか難しいなと思いました。
応用編:会話の相槌(あいづち)としても使える
相手から「〜することある?」と聞かれたときに、一言で返すこともできます。
A: Do you ever travel abroad?(海外旅行に行ったりする?)
B: Once in a blue moon.(めったにないけどね)
このように、短く答えるだけでも「数年に1回くらいかな」というニュアンスが伝わりますね。
「once in a blue moon」はスラング?

「once in a blue moon」って、若者が使うようなスラング(俗語)なんですか?

確かに元の言葉の意味とはまったく違うニュアンスで使われますが、スラングではありません。
これは英語圏で古くから広く使われている「慣用表現(イディオム)」と呼ばれるもの。
カジュアルな日常会話はもちろんのこと、小説やニュースの文章、ビジネスシーンでのちょっとした雑談など、どこで使っても恥ずかしくない上品で綺麗な表現です。
安心して使ってくださいね。
【補足】曲名やドラマのタイトルにもよく使われる!
このフレーズの持つ「ごくまれに」という切ない、奇跡的なニュアンスから、国内外の様々なアーティストの曲名やアルバム名(Ginryu、魂音泉、海外アーティストなど)にもよく使われています。
音楽やドラマで見かけたときも、「めったにない、奇跡のようなこと」という意味が根底にあると考えながら作品を見たり聞いたりしてみてくださいね。
rarely・seldom・hardly ever との違いと使い分け一覧表
英語で「めったに〜ない」と言おうとすると、学校の授業で習った rarely や seldom などの単語を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
「これらと once in a blue moon は何が違うの?」と疑問に思う方のために、頻度のレベルを整理してみましょう。
英語の「頻度」を表す言葉を、回数が多い順に並べてみました。
| 頻度 | 単語・フレーズ | 意味・イメージ |
| 100% | always | いつも、常に |
| 80% | usually | たいてい、普段は |
| 60% | often | よく、しばしば |
| 40% | sometimes | ときどき |
| 10% | rarely | めったにない(日常会話で定番) |
| 10% | seldom | めったにない(やや硬い、フォーマルな表現) |
| 5% | hardly ever | ほとんど〜ない(ほぼゼロに近い) |
| 1%未満 | once in a blue moon | 数年に一度レベルの、本当にごくまれなこと |
| 0% | never | 一度もない、決して〜ない |

左の数字はあくまで目安だと思ってください。
人によって多少感じ方も違うので。

こうやって一覧表で見るとわかりやすいですね。
once in a blue moonが本当にびっくりするぐらい珍しいんだということがわかりました。
今日のまとめ

今回は、英語のイディオム once in a blue moon について解説しました。
「めったにない」「ごくまれに」という意味で、頻度が超低いことを強調するために使われます。
由来は、2〜3年に1度しか起きない珍しい満月「ブルームーン」。
スラングではなく、日常会話から文章まで幅広く使える慣用表現です。
rarely や seldom よりも、さらに「超レア感」を出したいときに使うといいでしょう。
「青い月」というロマンチックな響きがありますが、特に恋愛に関係あるわけではありません。
ぜひ、次に「本当に久しぶりに〜したなぁ」と思うことがあれば、この表現を使ってみてくださいね!
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