
こんにちは。
とにかく明るい安村さんがブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)の準決勝で敗退!
と思ったら、wild card(ワイルドカード)で復活!
無事、決勝に進出しましたね。

びっくりしました!
ワイルドカードって何かわからないけど、とりあえず決勝に出れてよかったですね。
ところで安村さんが決勝の舞台で言っていた「ゴッサムシティ」って何ですか?

ワイルドカードやゴッサムシティについては、記事の中で解説しますね!
「Don’t worry, I’m wearing.」の英語の意味を解説した記事はこちら!
ワイルドカードとは?

とにかく明るい安村さんが「Britain’s Got Talent(ブリテンズ・ゴット・タレント 略してBGT)」の決勝の舞台に立ちました。

予選敗退って聞いてたのに、どうしてそんなことになったんですか?
それは、この番組のシステムのおかげなんですね。
準決勝は、5日間にわたり行われますが、一日につき出場できるのは8組だけ。
その8組の中から決勝に残れるのは上位2組。
つまり5日間で、計10組が決勝に進出するというわけです。

この時点で安村さんは最終日の3位ということで、決勝進出は逃していましたよね。

そこで突然出てきたワイルドカード。
5日間の準決勝で3位になった人がそれぞれいるわけですが、その中から審査員や視聴者からの人気が高かった一人が敗者復活のかたちで決勝に出場できるのです。

なるほど!
番組独自のシステムで復活できたわけか!
そもそもワイルドカード(wild card)とはどういう意味なのでしょうか。
1 トランプなどで、他のカードの代用となる特別なカード。
デジタル大辞泉「ワイルドカード」
2 スポーツ競技で、主催者の意向などでチーム・選手に与えられた、特別出場枠。
3 不特定の文字や文字列であることを示す記号。コンピューターで、検索などに用いる。

今回の安村さんの場合は、2番に当てはまりますね。
また「wild card」はスラングとして
「どうなるか予測できないこと」「何をするかわからない人」
などの意味で用いられることもあります。

映画などで
「He is a wild card.」というセリフがあったら、
「あいつは何をしでかすかわからないやつだ」
という意味になります。
ターミネーターのBGMで登場

さて、ワイルドカードで決勝に残った安村さん。
舞台上でターミネーターの曲が流れるなか、安村さんの登場です。
そして想像通りターミネーターの全裸ポーズで、
「I’m back!」(戻ってきたよ!)
と言います。
これは、アーノルド・シュワルツェネッガーがよく言うセリフですが、ターミネーターの中で使われているのは少し形が違います。

ターミネーターでは「I’ll be back.」だったと思うんですけど。

その通りです。
その場を離れるときに
「すぐ戻ります」
という意味で使う表現です。
「I’m back.」と「I’ll be back.」
いっしょに覚えておきましょう。
続いていつものように挨拶します。
「I’m TONIKAKU.」
安村さんは、イギリスでは「とにかく」と名乗っているようですね。
そこから「トニー」というニックネームでも呼ばれていました。
「I’m wearing pants. 」(私はパンツをはいています)
「But I can pose naked.」(でも全裸ポーズができるんです)
ここはいつもとまったく同じフレーズです。
「Today, superhero naked pose」(今日は、スーパーヒーローの全裸ポーズです)
準決勝では
「Today, British naked pose」(今日は、イギリスの全裸ポーズです)
と言っていたので、決勝ではそれほどイギリスを意識したネタを披露するというわけではなさそうです。
世界のスーパーヒーロー 「ゴッサムシティ」とは?

準決勝までの安村さんは、ネタを始める前に
「〇〇 naked pose」
のように、何の全裸ポーズを披露するのかを英語で説明していました。
しかし、決勝では
「Superhero naked pose」(スーパーヒーローの全裸ポーズ)
と言って、具体的なスーパーヒーローの名前は出さずに全裸ポーズをしていましたね。

世界的に超有名で、だれでも知っているスーパーヒーローだから名前を言う必要がなかったということですよね!
「Firtst, superhero naked pose」
として披露したのは「スパイダーマン」でした。
あの赤い仮面をかぶっただけでスパイダーマンだとわかりますよね。
「Next, superhero naked pose」
次は「バットマン」。
目元を隠す黒い仮面をつけ、両手を広げていました。

あのあと、安村さんが「ゴッサムシティ」って何度も叫んでますよね?

英語では「Gotham City」とつづります。
「バットマン」に登場するアメリカにある架空の都市の名前です。
安村さんは「ゴッサムシティ」と何度も叫んだ理由を
「発音が悪すぎて通じなかったから」
と言っていました。
確かに「Gotham City」には「th」の音があるので、日本人には発音しにくいですね。
次は赤いマントをつけ、エキストラ数人に水平に抱き上げられた状態になりました。

「スーパーマン」ですよね?
ぎゅっと握った右手を前に出して、空中を飛んでいる感じが出てました!
スーパーヒーローじゃない?「villain(ヴィラン)」とは?

ここまでは、アメリカで生まれ世界的に有名になったスーパーヒーローたちが出てきました。

でも、その次に安村さんが言っている英語がぜんぜん聞き取れなかったんですよね。

そうだと思います。
実は私も初めはよくわからなかったんですが…
安村さんは「〇〇!」と何度か言って、次のネタに移りました。
エキストラがブザーのようなものを持ってきて、サングラスをかけた安村さんが少し前かがみになりながらそのボタンを押します。
「ブーッ!」というブザー音がなるときに、安村さんのお腹とブザーでパンツが隠れ、全裸ポーズの完成。
どうやらこの番組の審査員「サイモン」の真似をしているようです。

ここまで見て、ようやくわかりました!
安村さんが言った言葉は
「villain(ヴィラン)」
だったのです!
「villain」とは、「悪人」「かたき役」という意味の名詞です。
なぜサイモンが悪人なのか…
ブリテンズ・ゴット・タレントのオーディションでは、審査員がもう見たくないと思った演技に対しブザーを押すことができます。
すると「×」が表示されるのですが、審査員全員がこのブザーを押し「×」が4個になった時点で演者は失格。
演者を失格に追い込むサイモンを悪人扱いするネタというわけだったんです。
サングラスをかけ、ちょっと悪そうな顔でブザーを押す安村さんは、まさに「villain(悪人)」という感じですね。

そうか。
スーパーヒーローに対する「villain」なんですね!

ちょっと皮肉がきいているので、理解するのが難しいですよね。
でも、いかにもイギリスっぽいネタだと思いました。
フレディ・マーキュリーって?

続いて安村さんは
「Finally, my superhero “Freddie Mercury” naked pose」
と言います。
安村さんにとってのスーパーヒーローである「フレディ・マーキュリー」の全裸ポーズ。

これは知ってます。
フレディ・マーキュリーはイギリスのロックバンド「Queen」のボーカルだった人ですよね!

日本でも「Bohemian Rhapsody」「I Was Born To Love You」あたりは、とても有名です。
安村さんがパフォーマンスした曲は「Don’t Stop Me Now」でした。
安村さんは汗のためか、口ひげはうまく付けられませんでしたが、スタンドマイクを持って派手に動き回るパフォーマンスをしていましたね。

大盛り上がりでした!
終わったあとのスタンディングオベーションは少し感動しましたよ。
12月1日に発表された「2023ユーキャン新語・流行語大賞」で「I’m wearing pants!」が流行語大賞特別賞を受賞しました。
安村さん、おめでとうございます!
今日のまとめ


今回はとにかく明るい安村さんが、ブリテンズ・ゴット・タレントの決勝で披露したネタについて解説しました。
結果は残念ながら優勝することはできませんでした。
しかし、彼のパフォーマンスはイギリスの多くの人を魅了し、爪痕を残したという意味では大健闘だったのではないでしょうか。
今回も彼の使う英語の大半は、中学校で習うかんたんなものでした。
伝わってないと思ったら何度も言い直したりするなど、安村さんの物おじしない態度は見習いたいですね。
「ブリテンズ・ゴット・タレント」のオーディションで使われた英語の解説はこちら!
「ブリテンズ・ゴット・タレント」の準決勝のネタの解説はこちら!