
こんにちは。
このレッスンでは「can」の使い方について説明します。
「can」が使えるようになると、表現の幅が広がりますよ!

「can」は知ってますよ!
ちょっと前のアメリカ大統領が「Yes, we can!」っていってましたもんね。
文法的には助動詞っていうのか…。
「I can swim.」の意味

・I can swim.
私は泳ぐことができます
「can」は「~することができます」という意味の助動詞です。

「助動詞」は動詞の直前に置き、動詞の意味を助ける役割をします。
「swim」→「can swim」で「泳ぐ」→「泳ぐことができる」
「make」→「can make」で「作る」→「作ることができる」
という感じです。

助動詞っていう名前は、動詞を助けるからなんですね!
また、「can」のあとに来る動詞は、必ず原形です。
たとえ主語が三人称単数であっても、動詞の語尾に「s」は付きません。
He speaks Spanish.(彼はスペイン語を話します)
He can speak Spanish.(彼はスペイン語を話すことができます)
「Spanish」は「スペイン語」という意味の名詞です。

たとえ主語が「he」でも、助動詞「can」のあとの動詞は原形です!
「can」の疑問文


「can」を使った文を疑問文にするのには、どうすればいいんですか?
Can you sing well?(あなたはじょうずに歌うことができますか)
Yes, I can./No, I can’t.(はい、できます/いいえ、できません)
「sing」は「歌う」という意味の動詞です。
「well」は「じょうずに」という意味の副詞です。
「can」を使って「~することができますか」という疑問文を作る場合、「can」を主語の前に置きます。

「can」と主語の位置を入れ替えるだけなので、かんたんですね!
その際に「can」の最初の文字を大文字にすること、文の最後にクエスチョンマークを付けることを忘れないようにしてください。

答えるときも「can」を使えばいいんですね。
では、「No, I can’t.」の「can’t」はどういう意味なんですか?
英語ではなにかを省略するとき、「’」(アポストロフィー)を使います。
「can’t」は、「can」の否定形「cannot」を短縮したものです。

一般的に、英語では省略した形の方がカジュアルなイメージがあります。
つまり「can’t」の方が「cannot」よりカジュアルな口語表現だということです。
「can」のもう一つの意味

ここまで説明してきた「can」は、「~することができます」という意味で「能力」表しています。
しかし、実はそれ以外にも「can」には複数の意味があります。
ここでは、その中の一つ「許可」についてみていきましょう。
Can I take pictures here?
私はここで、写真を撮ることができますか?
「take pictures」は「写真を撮る」という意味の熟語です。
写真が一枚の場合は「take a picture」。
「here」は「ここで」という意味の副詞です。

なんとなくわかりました。
この例文は、「写真を撮る能力」の話ではなく「写真を撮ってもいいか」という許可をもとめているわけですね!

そうですね。
「can」は中学一年生で習う基本的な単語です。
でも多くの人は「~することができます」の意味で覚えていて、「許可」の方は忘れてしまっているかもしれませんね。
あまり難しく考える必要はありませんが、「can」には複数の意味があるということは覚えておくといいでしょう。
練習してみよう

次の英文を、「can」を加えた文に書き換えましょう。
1.I write a letter.
2.My brother plays baseball.
「write」は「書く」という意味の動詞です。
「letter」は「手紙」という意味の名詞です。
日本語訳をヒントにしてください!
1.「私は手紙を書きます」
2.「私の弟は野球をします」

1番は、「I can write a letter.」
2番は、「My brother can play baseball.」
ですか?

正解です!
特に2番では、「plays」→「play」になっていますね。
「can」のあとの動詞は原形というルールがしっかり身に付いているのがわかります。
次の日本文を英文にしましょう。
1.あなたのお姉さんコンピューターが使えますか。
2.私はじょうずにピアノを弾くことができません。
ヒントです。
「使う」は「use」という動詞で表します。
「コンピューター」は「computer」です。

うーん、
1番は「Can your sister use computer?」
2番は「I can’t play the piano well.」
どっちもあまり自信がないなぁ。

おしい!
1番は、文頭の「can」が大文字になっていて、クエスチョンマークも付いていますね。
ただ、「computer」は数えられる名詞なので、冠詞の「a」を付けて「a computer」にしてください。
2番は正解です。
よくできているので、自信をもってくださいね!
今日のまとめ


このレッスンでは助動詞「can」について解説しました。
「can」は日常会話にもよく出てくる単語で、文法的には助動詞といいます。
意味は「~することができます」。
疑問文にする時は、「can」を文頭に持ってくるだけ。
また否定は「cannot」かそれを短縮した「can’t」の形になります。
それから「can」は「能力」以外に「許可」を表すこともあるということも頭に入れておいてくださいね。
そして、このレッスンで一番覚えてもらいたいことは、
「can」など助動詞のあとには動詞の原形がくる!とういことです。