
メールやSNSなど、私たちの身の回りでよく見かける「etc.」という表記。
日本語でも「エトセトラ」という言葉はおなじみですが、いざ使おうとすると、正しい書き方に迷ってしまうことはありませんか。
「ピリオドは必要なの?」
「カンマは打つ?」
「文末にきたときはどうなるの?」
…など、表記上の決まりって意外と知らないことが多いですよね。
そこでこの記事では、中学英語からのやり直しを目指す大人のために、etc.の意味や語源、そして正しい書き方のルールを例文付きで分かりやすく解説します。
ちなみに、車に乗る方におなじみの高速道路のシステム「ETC」は、「Electronic Toll Collection(電子料金収受システム)」の略。
今回解説するのは「etc.(エトセトラ)」の方です。
etc.(エトセトラ)の意味と読み方
英語の文章で登場する「etc.(エトセトラ)」は、
〜など、その他~
という意味です。
いくつかの具体例を並べたあとに、それ以外にも同種類のものがあることを示すために使われます。
読み方は日本語と同じく「エトセトラ」。

「etc」と書いて「エトセトラ」?
ということは、「etc」はもっと長い言葉を短くした「略語」なんですか?

その通りです。
なので、文字で書くときは最後に「.(ピリオド)」を付けて「etc.」という形にしてください。
このピリオドは「省略しています」というサインなので忘れないようにしましょう。
「etc.」は英語ではない?知っておきたい語源
先ほど「etc.は略語」だと言いましたが、実はもともとは英語ではありません。
正式な形は
et cetera(エトセトラ)
と書き、古代ヨーロッパで使われていたラテン語に由来しています。
・et : and(〜と)
・cetera : the rest(残りのもの)
という意味です。
つまり、2つの言葉を合わせると「そして残りのもの」となり、これが英語圏でもそのまま「〜など」という意味で使われるようになりました。
今、使われている英語の中にも、このようにラテン語由来の表現がたくさんあります。
大人の学び直しとしては、単に記号のように覚えるだけでなく、こうした歴史的背景を知った方が記憶に定着しやすくなりますよね。
「etc.」の基本的な使い方と例文
etc.を使うときの基本ルールは、
具体的な名詞を2つ以上並べたあとに配置
名詞が1つだけの場合には基本的に使用しません。
では例文で見てみましょう。
We need pens, notebooks, etc. for the meeting. (私たちは会議のためにペンやノートなどが必要です)
She likes entertainment like music, movies, etc. (彼女は音楽や映画などのエンターテインメントが好きです。)
He studies European languages such as French, German, etc.(彼はフランス語やドイツ語などのヨーロッパの言語を勉強しています)
これらの例文のように、etc.は文の途中や文末でも使うことができます。
基本的には「名詞、名詞、etc.」の流れを意識するといいでしょう。
似ている表現「and so on」との違い
「〜など」という意味を持つ英語として、学校の授業で
and so on
という表現を習った記憶がある方も多いのではないでしょうか。
We need pens, notebooks, etc.
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We need pens, notebooks, and so on.
と書き換えることが可能で、意味もほとんど同じです。
ただし、これら2つの表現には明確な違いもあります。
・etc.
主にテキストの文章や、箇条書きのリスト、ビジネス文書などの書き言葉に向いている。
・and so on
日常会話などの話し言葉でも非常によく使われるカジュアルで親しみやすい表現。

どちらを使っても間違いではありませんが、文字でスマートに書きたいときは etc. を選び、口頭で伝えるときは and so on を選ぶといいですね。
「etc.」は話し言葉(日常会話)でも使う?
文章でよく使われるetc.ですが、実際の英会話で使う人はいるのでしょうか。
結論から言うと、会話の中で「et cetera(エトセトラ)」と言う人は確かにいます。
しかし、少しフォーマルな響きになったり、やや理屈っぽい印象を与えたりすることも。
一般的な日常会話で「〜とか、そういったもの」と表現したいときは、先ほどの and so on などを使いましょう。
以下のようなフレーズが会話の中ではよく使われます。
| 会話でよく使われる「〜など」の表現 | ニュアンスと特徴 |
| and so on | 会話でも文章でも使える万能で定番のフレーズ |
| and things like that | 「〜や、そういう感じのもの」という意味の日常的な表現 |
| and stuff | 「〜とか、いろいろ」という意味の少し崩れたカジュアルな表現 |
SNSなどの文章では簡潔な etc. を使い、外国人の友人との気軽なチャットや英会話では and things like that などを使い分けられるようになると、表現の幅がグッと広がりそうですね。
重要!カンマとピリオドの書き方ルール
「etc.」で気をつけなければならないのが、表記の方法です。
特に「直前にカンマを打つべきか」という問題に関しては、いくつかの異なった考え方があります。
一般的に、
アメリカ英語では 直前にカンマを入れ、イギリス英語ではカンマを省略する
傾向があります。

つまり
アメリカ英語:apples, oranges, etc.
イギリス英語:apples, oranges etc.
ということですね!
どちらを使ってもいいのですが、世界的に広く使われているアメリカ式の「直前にカンマを入れる形」がおすすめです。
また、etc.が文の最後にきたときのピリオドの扱いにも注意が必要です。
etc.の末尾には省略のピリオドが付きますが、これが文末にきたからといって、ピリオドを2つ重ねて「etc..」とする必要はありません。

文末のピリオドは省略のピリオドと兼ねる形で、1つだけ打てば良いというルールになっています。
一方で、文末がクエスチョンマークになる場合は、「etc.?」 のようにピリオドと疑問符を両方とも書きますので、合わせて覚えておきましょう。
「etc.」でよくやってしまう間違い
ここでは日本人がよくやる3つのNGパターンを見てみましょう。
✅and etc.
etc.の正式名称である et cetera の「et」には、もともと「and」という意味が含まれています。
そのため、and etc. と書いてしまうと「and and the rest(そして、そして残りのもの)」という意味になり、and が重複してしまいます。
英語の文章ではand を付けずに使用してください。
✅ect.
エトセトラという音の響きから、「c」と「t」の順番を勘違いして「ect」と書いてしまう人が多いのですが、正しくは etc. です。
✅etc…
ピリオドの代わりに三点リーダーを繋げてしまうパターン。
これも英語の正式なルールとしては不要な装飾ですので、すっきりと etc. で終わらせるのが正しい書き方です。
今日のまとめ

今回は、「etc.」の意味と使い方について解説しました。
etc.はラテン語の「et cetera」が語源であり、「〜など」という意味。
おもに書き言葉で使われ、会話のときに使うと、相手にやや堅苦しい印象を与える場合もあります。
文字で表記するときのルール
・省略を表すピリオドが必須
・ただし文末に置く時は文末のピリオドと兼ねる(つまりピリオドは1個)
・and etc.にはしない(andが重複するため)
・直前にカンマを置くのはアメリカ式
日常のメールやちょっとした英語の書き込みの際に、ぜひ今回のルールを意識して使ってみてください。
