
こんにちは!
アメリカのデモや抗議運動などで見かけるプラカードに「No Kings」という言葉が書かれていることがあります。直訳すると「王様はいらない」という意味ですが、なぜ「King」ではなく「Kings(複数形)」になっているの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「No Kings」の意味や背景、なぜ複数形なのか、そしてトランプ大統領との関係まで、英語初級者にもわかりやすく解説します。

「ノーキングス」ですか。
単語は難しくないのに、ちょっと意味はわかりづらいですね…。

「Kings」の発音は「キングス」だと思っている人が多いですよね。
でも実は発音記号を見ると「kɪŋz(キングズ)」なんです。
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「No Kings」の意味は?
まずは「No Kings」の意味から見てみましょう。
・No Kings
王様はいらない
「No Kings」は「王様はいらない」「王(のように絶対的な権力を持つ人)は必要ない」といった意味を持つフレーズです。
「No(~は不要)」+「Kings(王様の複数形)」というシンプルな構造ですね。

今回アメリカで行われた軍事パレードに反対するデモでは「No kings」と書かれたプラカードが目に入りました。

アメリカってもともと王様のいない国ですよね?
大統領は王様じゃないし…
しかも「Kings」って複数形になっているのはどういうことなのかな?
なぜ「King」ではなく「Kings」なの?
「Kings」は王様という意味の「King」の複数形です。
しかし、王様と呼ばれる人は、君主制の国一つにつき一人しかいません。

なのに「No Kings」とわざわざ複数形にするのにはどういう理由があるんですか?
「King」と単数形にすると、ある特定の王様を指すことになります。
例えば「物語の中の王様」や「ある国の王様」など、前後の文脈からどの王様のことなのか推測することができます。

ということは複数形の「Kings」は、特定の王様を指しているというわけではないんですね。
つまりここで使われている「Kings」は特定の王様ではなく、「王様のようにふるまう人」「王様のように権力をふりかざす人」など、独裁的傾向を持つ潜在的な「王たち」という意味なのです。
または「君主制」そのものも含んでいるという考え方もできますね。

少しわかってきました。
「No Kings」は、アメリカは民主主義なので、まるで君主制のような政治に傾くことを警戒したメッセージなんですね!
「No Kings」とトランプ大統領の関係は?
この「No kings」というフレーズは、トランプ大統領への抗議する意味で使われました。

一部の人々はトランプ大統領の行動や姿勢を「まるで王様みたいだ」と感じているのかもしれませんね。
そこで「No Kings」というプラカードを掲げることで
「アメリカには絶対的な権力を持つ王様なんていらない!」
「アメリカの大統領も国民の一人であるべきだ!」
という民主主義の原則をアピールしたかったのだと考えられます。

だから王様のいないアメリカで「No Kings」というプラカードが掲げられたんですね。
今日のまとめ「No Kings」


「No Kings」は「王様はいらない」という意味の英語表現です。
複数形「Kings」にすることで、「王のようにふるまうすべての人物」を意味し、「No」を付けることで「Kings」を拒否することを表します。
先日行われた軍事パレードに対するデモでは「No Kings」と書かれたプラカードもありました。
今後、ニュースやSNSでこの言葉を見かけたら、ぜひこの記事を思い出してくださいね!