
「ポストシーズンって、普通のシーズンとは違うの?」
MLB(メジャーリーグ)のニュースを見ていると、「ポストシーズン」という言葉がよく出てきますよね。
ポストシーズンとは、簡単にいうとレギュラーシーズンが終わったあとに行われる、優勝チームを決めるための期間のこと。
今回は「ポストシーズン」の意味や英語表現と、MLBではどのような仕組みになっているのかを分かりやすく解説します。
「ポストシーズン」とは?
「ポストシーズン」は英語の
postseason
がカタカナ語として定着した言葉です。
英語の postseason は、野球などスポーツのシーズンが終わったあとの期間を表します。
日本語では「シーズン後」「シーズン終了後」といった意味になります。
MLBでは、レギュラーシーズン終了後のポストシーズンに、「アメリカンリーグ」「ナショナルリーグ」でそれぞれワールドシリーズに進出するチームを決定します。
つまり、ざっくり言うと
レギュラーシーズン ➡ ポストシーズン ➡ ワールドシリーズ
という流れで進んでいくということです。
「postseason」の英語の意味
英語の「postseason」は
・post:~の後
・season:シーズン
という2つの言葉を組み合わせたもの。
つまり「シーズンの後」という意味になります。
この「post」という言葉、実は日本語でもよく使われています。
「ポスト安倍」なら「安倍さんの次に総理になる人」、「ポストダウンタウン」なら「ダウンタウンのあとにお笑い界の頂点に立つコンビやグループ」などの意味ですよね。
英語の post には「~の後」という意味があり、postseason は文字どおり「シーズンの後」というイメージです。

なお、postseason は野球だけに使われる言葉ではありません。
たとえば、アメリカの大学スポーツなどでも、レギュラーシーズン終了後の試合を postseason games と表現することがあります。
また、postseason は名詞だけでなく、「シーズン後の」という意味の形容詞として使われることもあります。
MLBのポストシーズンでは何をする?
MLBでは、長いレギュラーシーズンを戦ったあと、条件を満たしたチームがポストシーズンに進みます。
ポストシーズンでは、トーナメント形式に近い形で試合を行い、勝ち上がったチームが最終的にワールドシリーズに進出。
大まかな流れは次のとおりです。
ワイルドカードシリーズ
↓
ディビジョンシリーズ
↓
リーグチャンピオンシップシリーズ
↓
👑ワールドシリーズ

ポストシーズンの最初はワイルドカードシリーズなんですね。
どういう基準で何チームがワイルドカードに進出できるんですか?

MLBは日本と違い、国土も広くチーム数も多いのでかなり複雑ですね。
日本のプロ野球に「セ・リーグ」と「パ・リーグ」があるように、MLBにも「ア・リーグ」と「ナ・リーグ」があるのですが、その中も実は3つに分かれているんです。
「アメリカン・リーグ」「ナショナル・リーグ」
| 地区名 | 主な所属チーム | |
|---|---|---|
| 東 | ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス など | |
| アメリカン・リーグ | 中 | シカゴ・ホワイトソックス、デトロイト・タイガース など |
| 西 | シアトル・マリナーズ、ロサンゼルス・エンゼルス など |
| 東 | アトランタ・ブレーブス、マイアミ・マーリンズ など | |
| ナショナル・リーグ | 中 | シカゴ・カブス、シンシナティ・レッズ など |
| 西 | ロサンゼルス・ドジャース、サンディエゴ・パドレス など |
チーム数は、それぞれのリーグに15チームずつ。
つまり合計30チームがワールドチャンピオンを目指してレギュラーシーズンを戦います。
そして、それぞれの地区(東・中・西)で優勝した3チーム+地区優勝を逃したチームの中で、各リーグの成績上位3チームがポストシーズンに進みます。

「ア・リーグ」も「ナ・リーグ」もそれぞれ6チームがポストシーズンに進むということですね!

はい。
そして、まず最初に「ワイルドカードシリーズ」を戦うわけですが、これを免除されるのが地区優勝した3チームのうちの成績上位2チーム(第1シード、第2シード)です。
つまり地区優勝しても第3シードのチームはワイルドカードを勝ち抜かなければなりません。
ワイルドカードシリーズ
ポストシーズンの最初に行われるのが、ワイルドカードシリーズ(Wild Card Series)です。
地区優勝したチームは成績順に「第1シード」「第2シード」「第3シード」となります。
第4~第6シードは、地区優勝を逃したものの、ワイルドカードに進出した3チームが成績順に入ります。
ワイルドカードシリーズでは、
・第3シードと第6シード
・第4シードと第5シード
が対戦します。
ワイルドカードは3試合制で、先に2勝したチームの勝ち上がりです。
そしてここで勝ち上がった2チームが、次のディビジョンシリーズへ進みます。
ディビジョンシリーズ
ワイルドカードシリーズを勝ち上がった2チームに、第1シード、第2シードのチームを加えた計4チームが対戦するのが、ディビジョンシリーズ(Division Series)です。
英語では DS と略されることもあります。

リーグチャンピオンシップシリーズはLCS、ワールドシリーズはWSと略されます。ワイルドカードシリーズはWCSと表記されることもあります。
各リーグのそれぞれの勝者が次のリーグチャンピオンシップシリーズへ進みます。
リーグチャンピオンシップシリーズ
ディビジョンシリーズを勝ち上がった2チームが対戦するのが、リーグチャンピオンシップシリーズ(League Championship Series)です。
ここで勝ったチームが、それぞれのリーグの代表となります。
そして、アメリカン・リーグとナショナル・リーグの代表チームが、最後に対戦するのがワールドシリーズです。
ワールドシリーズ
ワールドシリーズ(World Series)は、MLBの頂点を決めるシリーズです。
アメリカン・リーグの優勝チームとナショナル・リーグの優勝チームが対戦し、MLBのチャンピオンを決定します。
そのため、「ポストシーズン」と聞いたときには、単に「レギュラーシーズンの後」というだけでなく、ワールドチャンピオンを目指して行われる一連のシリーズというイメージを持つと分かりやすいでしょう。
日本のプロ野球にもポストシーズンがある?
ポストシーズンはMLBだけのものではありません。
日本のプロ野球(NPB)にも、レギュラーシーズン終了後に行われるポストシーズンがあります。
それがクライマックスシリーズ(CS)です。
セ・リーグ、パ・リーグともに、レギュラーシーズンの上位3チームがクライマックスシリーズに進みます。

まず2位と3位のチームがファーストステージで対戦。
2位のチームの本拠地で行われ、先に2勝したチームが勝ち抜けます。
そしてその勝者が1位チームとファイナルステージで対戦します。

MLBほど複雑じゃなくてよかった~。
そのファイナルステージの勝者が日本シリーズに進出するわけですね。
大まかに見ると、
レギュラーシーズン
↓
クライマックスシリーズ
↓
日本シリーズ
という流れです。
MLBとNPBでは細かなルールは異なりますが、どちらもレギュラーシーズン終了後に、優勝をかけて行われる重要な試合となっています。
今日のまとめ

今回は「ポストシーズン」という言葉について解説しました。
・ポストシーズンとは、野球などのスポーツのシーズン終了後に行われる試合の期間
・英語では postseason と書く
・post には「~の後」という意味がある
・MLBではワイルドカードシリーズからワールドシリーズまでがポストシーズンにあたる
・日本のプロ野球ではクライマックスシリーズなどがポストシーズンにあたる
MLBのニュースなどで「ポストシーズン進出」と出てきたら、「レギュラーシーズンを終えて、優勝をかけた戦いに進むんだな」と考えると、ニュースの内容も分かりやすくなります。
