
野球のニュースを見ていると、「完全試合」や「ノーヒットノーラン」という言葉をよく耳にしますよね。
どちらもなかなかレアな大記録ですが、英語ではどのように表現するのか気になったことはありませんか。
答えは
完全試合は「perfect game(パーフェクトゲーム)」
ノーヒットノーランは「no-hitter(ノーヒッター)」
です。
完全試合(perfect game)はその名の通り、完璧に相手を抑え込んだ試合のことで、ノーヒットノーラン(no-hitter)よりもさらに達成が難しい究極の記録です。
今回は、野球初心者の方や英語を学び直したい大人に向けて、完全試合とノーヒットノーランの決定的な違いや、その他の野球関連英語を分かりやすく解説します。
「完全試合」とは?
「完全試合」は英語で
perfect game(パーフェクトゲーム)
と言います。
マウンドに上がった投手が相手チームの打者を1人も出塁させずに、試合の最後まで投げきって勝利することを指します。

日本のプロ野球(NPB)やメジャーリーグ(MLB)であれば、1回から9回まで、相手打者を3人ずつ合計27人で完全に抑え切ることが条件です。
ヒットを1本も打たれないことはもちろんですが、それ以外にも厳しい条件があります。
・フォアボールやデッドボールによる出塁
・味方の守備によるエラー(失策)での出塁
なども1度たりとも許されません。
つまり、相手チームの出塁率が完全に0パーセントのまま試合が終わることを意味します。
英語の「perfect(完全な)」と「game(試合)」が組み合わさった言葉ですが、まさに文字通り、少しの隙も許されない「完璧な試合」でなければ達成できない大記録なのです。
「完全試合」と「ノーヒットノーラン」の違い
多くの人が混同しやすいのが、完全試合とノーヒットノーランの違いです。
日本語のノーヒットノーランは、英語では一般的に
no-hitter(ノーヒッター)
と表現されます。
no-hitter は
no : ない
hitter : ヒットを打つ人(打者)
で構成されています。
直訳すると「ヒットを打った人がいない試合」というイメージです。
次に「完全試合」と「ノーヒットノーラン」の違いを整理すると、以下のようになります。
| 記録の名称 | 英語での表現 | ヒットによる出塁 | 四球・死球による出塁 | エラーによる出塁 |
| 完全試合 | perfect game | 絶対にNG | 絶対にNG | 絶対にNG |
| ノーヒットノーラン | no-hitter | 絶対にNG | OK(出塁してもよい) | OK(出塁してもよい) |

なるほど。
表で見ると違いが一目瞭然ですね。
ノーヒットノーランは、その名の通りヒットを打たれなかった試合のことです。
そのため、フォアボールを連発してしまったり、味方の守備がエラーをしてランナーが出たりしても、最終的にヒットでの出塁が0で、失点もしていなければ記録は成立します。
一方で、完全試合(perfect game)はあらゆる出塁を認めないため、ノーヒットノーランよりも遥かに達成条件が厳しくなります。
日本語のノーヒットノーランと英語の no-hitter は違う?

ところで日本のノーヒットノーランは「ノーラン(失点0)」も達成するのが条件ですよね?
でもアメリカの方は no-hitter だけで失点のことには触れていませんね。

するどい!
実は現在のMLBで no-hitter と認定される条件は
9回以上投げてヒットを打たれないこと
です。
失点の有無は条件に入っていません。
つまり
アメリカの no-hitter は失点しても成立します。
つまり、「ヒット0本、エラーやフォアボールがらみの失点あり」でも no-hitter です。
日本語のノーヒットノーランと英語の no-hitter の違い
ノーヒットノーラン:失点0
no-hitter:失点の有無は条件になし
「完全試合」の達成条件がなぜ難しいのか
完全試合を達成することがどれほど難しいのか、その理由を掘り下げてみましょう。
プロ野球の歴史の長さに対して、完全試合の達成者の数は驚くほど少ないといえます。
なぜなら、完全試合は投手の実力だけでコントロールできるものではないからです。
どれだけピッチャーが素晴らしいボールを投げていても、1つのフォアボール、1つのデッドボールで完全試合の夢は途絶えてしまいます。

ちなみに英語で
フォアボールは「walk」
デッドボールは「hit by pitch」
と言います。
たった1つの walk や hit by pitch すら許されないプ列車は想像を絶するものがありますよね。
さらに、味方の守備にも完璧さが求められます。
内野手がゴロを弾いてしまったり、外野手がフライを落としたり、1塁への送球がそれてしまったりするエラーが発生した時点で、完全試合は消滅します。
そのため、完全試合はエース投手の孤高の記録に見えて、実は味方の野手全員が集中力を切らさずに守り抜かなければならない、チーム全体で掴み取る奇跡のような記録なのです。
MLBでも話題になる perfect game の英語の由来
英語の「perfect game」を直訳すると、そのまま「完全な試合」という意味になります。

シンプルでストレートなのでわかりやすいですね。
日本の野球ニュースだけでなく、アメリカのメジャーリーグ(MLB)のニュースでも、この言葉は日常的に使われています。

最近では、ドジャースの山本由伸投手が試合の終盤まで完全試合のペースを維持していて、ちょっと期待してしまいましたよね。
海外のスポーツメディアでも「彼は今 perfect game のペースを維持している」といった形で報道され、世界中の野球ファンを熱狂させました。
このように、ニュースの生きた英語に触れることで、野球の専門用語がより身近に感じられるようになります。
一緒に覚えたい野球の重要英語表現
完全試合(perfect game)やノーヒットノーラン(no-hitter)を学んだところで、野球のニュースがもっと面白くなる関連英語をいくつかご紹介します。
大人の英語学び直しとして、単語のイメージと一緒に記憶に定着させてみてください。
・shutout(シャットアウト):完封勝利
相手チームに1点も与えずに試合に勝利することです。
完全試合やノーヒットノーランは、相手を無得点に抑えることが大前提ですので、これらはすべてshutoutの一種であると言えます。
・walk(ウォーク):フォアボール
MLBでは、バッターが歩いて一塁に向かう様子から、そのままwalkと表現されるのが一般的です。
・strikeout(ストライクアウト):三振
これらの英語表現を知っておくだけで、海外の野球中継やスポーツ記事のタイトルを見たときに、どのような試合展開だったのかを想像しやすくなりますよね。
これらの英語の野球用語の解説記事はこちら!
・フォアボールは英語で通じる?【walk】の意味もかんたん解説!
・ランニングホームランは英語で通じる?正しい言い方は?かんたん解説!
・【デッドボール】は英語で通じる?dead ballの意味と正しい言い方をかんたん解説!
今日のまとめ

今回は、完全試合の意味やノーヒットノーランとの違いについて、解説してきました。
完全試合は英語でperfect gameと言い、相手打者の出塁を1人も許さずに勝利することです。
完全試合の達成には、投手自身の完璧なピッチングだけでなく、味方のエラーがないという幸運とチームワークのすべてが必要不可欠です。
対して、ノーヒットノーランは英語でno-hitterと言い、ヒットでの出塁は許されないものの、四球やエラーによる出塁があっても成立する記録です。
ただし日本語のノーヒットノーランは「失点0」でなければならないのに対し、英語の no-hitter は「失点0」は達成条件に含まれていません。
このような日米の言葉や記録の違いを頭に入れて野球観戦をすると、また違った興味が出てきそうですね。
