
こんにちは!
「back and forth)」という英語表現、聞いたことはありますか?
日常会話の中でもよく使われ、「行ったり来たり」や「やりとりが続く」など、場面によって意味が少し変わります。
実はスラングのような使われ方もある便利なフレーズです。
この記事では、「back and forth」の意味や使い方をわかりやすい例文とともに解説していきます。
「back and forth communication」「go back and forth」といったよく使われる形や、言い換え表現についても見て行きましょう。

「バック アンド フォース」ですか。
「back」はわかりますけど「forth」ってなんでしたっけ?
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「back and forth」の意味
まずは「back and forth」の意味から見てみましょう。
・back and forth
行ったり来たり/(意見などの)やりとり
「back and forth」は「行ったり来たり」「あちこちへ」「やりとり」などの意味で使われます。
「back」は「後ろへ」という意味の副詞です。
「forth」は「前へ」という意味の副詞です。

「前と後ろ」って、正反対の意味を持つ単語の組み合わせになっているんですね。

以前解説した「give and take」は正反対の意味、「safe and sound」は似たような意味の単語の組み合わせでしたね。
「back(後ろへ)」と「forth(前へ)」という正反対の意味を持つ単語の組み合わせで、「前後に動く」というのが基本的なイメージです。

そこから「行ったり来たりする」という動作を表したり、「意見などをやりとりする」という意味で使われるようになりました。
ただ、この「前へ」という意味の「forth」という単語は、少し古いイメージがあります。
一般的な会話の中では「forth」を単独で使うということはあまりありません。

「forth」の代わりに現代英語でよく使われる「前へ」という意味の単語として「forward」があります。

じゃあ「forth」は「back and forth」の形で覚えておいて、一般的に「前へ」というときは「foward」を使えばいいんですね!
「give and take」に関してはこちら⇩
「safe and sound」に関してはこちら⇩
「back and forth」はスラング?使い方を例文で解説
では、「back and forth」の使い方を例文で見てみましょう。
His dog ran back and forth across the yard.(彼の犬が庭を行ったり来たりして走っていた)
We had a long back–and-forth about the project.(そのプロジェクトについて長いやりとりがあった)
「yard」は「庭」という意味の名詞です。
「about」は「~について」という意味の前置詞です。
「project」は「プロジェクト」「企画」という意味の名詞です。

2つ目の例文ではどうして「back-and-forth」のように単語と単語がハイフンでつながれているんですか?
それは「back-and-forth」で一つのかたまり(単語)のように見なしているからです。
ここでの「back-and-forth」は「やりとり」や「水掛け論」などという意味で「名詞」として使われています。

ハイフンは必ず必要というわけではなく、一つの単語のように使う場合はハイフンを付けた方がわかりやすいでしょう。

「back and forth」ってスラングですか?
「back and forth」は日常会話でよく使われるカジュアルな言葉ですが、スラングではありません。
スラングは
・流行語の要素があり、新しいスラングができると古いスラングが廃れていく
・若者など特定の集団で使われる
・時代や地域によって異なる
などの特徴がありますが、「back and forth」はこれらに当てはまりません。

つまり「back and forth」はカジュアルな口語表現ではありますが、スラングとは言えないということになります。
「back and forth communication」「go back and forth」の意味は?
「back and forth」を使ったフレーズに「back and forth communication」「go back and forth」というものがあります。
back and forth communication
「back and forth communication」は「双方向のやりとり」「言葉のキャッチボール」などという意味です。

一方通行ではなく、お互いに意見や情報をやりとりしながらコミュニケーションをすすめる場面で使われます。
・Good teamwork needs back and forth communication.(よいチームワークには双方向のコミュニケーションが必要だ)
go back and forth
「go back and forth」は「行ったり来たりする」「意見が揺れる」「行き来する」などの意味で使われるフレーズです。
・I can’t decide. I keep going back and forth.(決められなくて。ずっと行ったり来たりしている)

この例文では、自分の意見がまとまらなくて揺れている感じですね!
「back and forth」は言い換えられる?類似表現は?
「back and forth」に近い意味の表現もいくつかあります。
物理的な動きを表す場合の言い換え表現
「行ったり来たり」など、実際の動きを表す場合の類似表現を見てみましょう。
✅to and fro
「back and forth」とほぼ同じ意味で使われますが、やや古風なイメージです。
✅backward and forward
「back and forth」とほぼ同じ意味で使われています。
「backward」は「後方に」、「forward」は「前方に」という意味です。
✅up and down
「back and forth」は前後の動きを表すのに対し、「up and down」は上下の動きを表します。

エレベーターの動きみたいな感じですね!
抽象的なやりとりを表す場合の言い換え表現
議論、交渉、意見の交換など、「互いにやりとりする」という意味の類似表現を見てみましょう。
✅exchange
「exchange」は意見や情報の「交換」「やり取り」を意味します。

「exchange」は「両替」の意味で覚えている人も多いかもしれませんね。
✅discussion
「discussion」は「議論」「話し合い」という意味です。
意見をやりとりするという意味の「back and forth」と同じような意味になります。

「討論」という意味の「debate」も「discussion」と同じように使えそうですね。
✅give-and-take
「give-and-take」は、「互いに譲り合ってやりとりする」というような意味があります。
意見の「応酬」「譲歩」「駆け引き」などという場合に使うことができそうですね。
今日のまとめ「go back and forth」


「back and forth」は「行ったり来たり」「やりとり」「前後に動く」などの意味を持つフレーズです。
動作だけでなく、意見や気持ちの行き来にも使うことができますよ。
スラングではありませんが、カジュアルな会話でよく登場します。
「go back and forth」や「back and forth communication」の形も覚えておくといいでしょう。
また類似表現もいろいろあるので、それぞれの意味や使い方を理解すると便利ですよ。
中学英語の基本単語からできているのに、決して難しくありません。
会話の中に取り入れてどんどん使ってみましょう。