
英語の勉強をしていて、「try to ~」と「try ~ing」はどっちがどっち?と迷ったことはありませんか?
どちらも「try」という言葉が使われているため、同じような意味に思えるかもしれませんね。
しかし、実は後ろに「to」を続けるか「ing」を続けるかで、意味やニュアンスは大きく変わります。
・I tried to call him.
・I tried calling him.
どちらも同じような意味に思えますが、話し手が伝えたい状況は全く異なります。
過去記事にある「remember」「forget」「stop」に続き、今回は「try to ~」 とtry ~ing」の違いを、どこよりもわかりやすく解説します。
「try」の基本的な意味
具体的な違いに入る前に、まずは try という動詞が持つ基本的な意味を確認しておきましょう。
try の根底にあるイメージは
試みる、やってみる
です。
日常会話でもよく使われる簡単な例文を見てみましょう。
I will try. (やってみます)
Please try again. (もう一度試してください)
このように、何かのアクションを起こそうとする時に使われるのが try です。
この基本イメージが、後ろに続く言葉によってどのように変化するのかを詳しく見ていきましょう。
「try to ~」 の意味と使い方
まずは「try to ~」 の形から解説します。
「try to ~」の意味は
〜しようとする、〜する努力をする
となります。
ここでのポイントは、その行動が「実行(または成功)したかどうかが不明である」ということです。
何かに挑戦したり、頑張って努力したりしている最中の姿をイメージしてください。
具体的な例文を見てみましょう。
I tried to call him. (彼に電話しようとした)
She tried to lose weight. (彼女は痩せようとした)
We tried to finish the work. (私たちは仕事を終わらせようとした)
一つ目の例文では、彼に電話をかけようと努力したけれど、話し中だったり、スマホが見つからなかったりして、結局つながらなかった可能性が高いニュアンスが含まれます。
ダイエットを頑張ろうと努力したことは分かりますが、実際に痩せられたかどうかは、この文章だけでは分かりません。
仕事を終わらせるために頑張って取り組みましたが、最終的に終わったかどうかは不明です。
このように、目標に向かって「頑張る」というニュアンスが強いのが「try to ~」です。
「try ~ing」の意味と使い方
次に「try ~ing」の形です。
「try ~ing」の意味は
試しに〜してみる
となります。
ここでのポイントは、その行動自体は「やろうと思えば誰でもすぐに最後までできる」という点です。
行動すること自体の難易度は低く、何か困った問題があるときに、解決策や実験として「とりあえずその方法をやってみる」というニュアンスが強くなります。

そのため、人にアドバイスをする時の「〜してみてください」という表現とも非常に相性が良いのが特徴です。
具体的な例文を見てみましょう。
I tried calling him. (試しに彼に電話してみた)
Try restarting your computer. (試しにパソコンを再起動してみてください)
Try using this app. (一度このアプリを使ってみてください)
Try adding more salt. (試しに塩をもう少し加えてみてください)
1つ目の例文では、彼に連絡を取るための手段として、実際に電話をかけるという行為を行っています。
電話自体は確実にかけています。

じゃあ2つ目の例文はパソコンの調子が悪いという問題に対して、「とりあえず再起動をやってみて」と勧めているんですね!

その通りです。
同じく3つ目は「便利そうなアプリを、実験感覚でとりあえず使ってみて」
4つ目は、「味の薄い料理に塩を入れてみて」と勧めています。
このように、行動のハードルが低く「とりあえず実験してみる」というニュアンスが強いのが try ~ing です。
「try to ~」と「try ~ing」の違いを整理(一覧表)
同じ行動でも、後ろに続く形によってこれだけニュアンスが変わります。
まずは2つの違いをシンプルな一覧表で整理してみましょう。
| 形 | 時間軸 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| try to do | 未来(未実行) | 〜しようとする(頑張る) | I tried to open the window. |
| try doing | お試し(実験) | 試しに〜してみる(やってみる) | I tried opening the window. |
to 不定詞は「これから向かうこと」を指す未来志向のイメージがあるため、目標に向かって努力するニュアンスになります。
一方、ing 動名詞は「手軽にできる具体的な行動」を指すため、解決策として実際に試してみるニュアンスになります。
この時間軸と行動のイメージを持っておくだけで、どちらを使うべきか瞬時に判断できるようになりますよ。
「try」の過去形・否定文の形
実際の英会話や文章では、過去形や否定文で使われることも非常に多いです。
それぞれの形を確認しておきましょう。
「stop」の過去形
「try」を過去形にする場合は、
「y 」➡「i」に変えて「ed」
を付けます。

つまり「tried」になるんですね!
I tried to call him. (彼に電話しようとした)
I tried the local food. (地元の料理を食べてみた / 試してみた)
次に否定文の形を見てみましょう。
「try」の否定文
否定文にする時は
👉「don’t」または「doesn’t」を「try」の前に置きます。
「〜しようと(努力)しない」「試しに〜したりしない」という意味です。
過去の否定文にする時は
👉「didn’t」を「try」の前に置きます。
「〜しようとしなかった」「試しに〜してみなかった」という意味です。
You don’t try to understand.(あなたは理解しようと(努力)しない)
I didn’t try to win.(勝とうとはしなかった)
「try to 〜」と「try〜ing」の効率的な覚え方
このシリーズ記事で一貫してお伝えしている、最もシンプルな覚え方を紹介します。
鍵となるのは「未来」と「実験」というイメージの捉え方です。
・✅ to 不定詞(to do)
to は矢印の方向を指すため、まだ実現していないこれからのことを指す「未来志向」のイメージです。
まだ実現していないからこそ「〜しようとする(目標や努力)」という意味につながります。
✅ ing 動名詞(doing)
頭の中で生き生きとその行動を描いているイメージです。
そのため、実際にその行動を起こしてみる「実験・お試し」のニュアンスになります。
もっと一言でシンプルに覚えるなら、次のように脳内で変換してください。
・try to do = 頑張る
・try doing = 試してみる
これを覚えておくだけで、どちらを使うべきか瞬時に判断できるようになりますよ。
今日のまとめ

今回は「try to 〜」と「try 〜ing」意味や使い方の違いを解説しました。
try to do は「〜しようとする」という意味で、できるか分からない目標に向かって頑張るイメージです。
try doing は「試しに〜してみる」という意味で、それほど難しくない行動を解決策として試すイメージです。
これからは、自分が「壁に立ち向かって頑張って挑戦している」のか、それとも「とりあえず手軽に実験している」のかを意識して、使い分けてみてくださいね。
※他にも同じように「to 〜」と「〜ing」で意味がまったく違う単語があります。
「remember to / remember 〜ing の違い」
今回の内容と合わせて読むとさらに理解が深まりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
