こんにちは。
今回も「とにかく明るい安村」さんがイギリスのテレビに出たときの英語について解説します。
安村さんが「I’m wearing!」と言った後、審査員や観客が「pants!」と叫びますよね。
この「pants」という単語にちょっと違和感ありませんでしたか?
ぼくも、それ変なんじゃないかと思ってたんですよ。
だって、英語で「pants」は「ズボン」のことでしょう?
そこで今回はどうして「pants」という単語が使われたのか、
その他、ネタの中で使われた単語にといっしょにみていきましょう。
安村さんが使った「Don’t worry, I’m wearing.」の解説はこちら!
安村さんが「ブリテンズ・ゴット・タレント」の準決勝で使った英語の解説はこちら!
「I’m wearing pants.」の意味
I’m wearing pants.
私はパンツをはいています。(イギリス)
私はズボンをはいています。(アメリカ)
「英語」はアメリカとイギリスでは少し違います。
この「pants」という単語はアメリカではズボンのことを指すのに対し、イギリスでは下着のパンツを指します。
なるほど!
安村さんが出たのがイギリスのテレビ番組だから「pants」という単語が使われているんですね。
そうですね。
ちなみに下着のパンツはアメリカでは「underwear」と言うのが一般的です。
イギリスでズボンのことは「trousers」。
日本では聞き慣れない単語ですね。
12月1日に発表された「2023ユーキャン新語・流行語大賞」で「I’m wearing pants!」が流行語大賞特別賞を受賞しました。
安村さん、おめでとうございます!
「football」ってアメフトじゃないの?
安村さんが一つ目のネタをするとき、
「Number 1, football player naked pose」
と言います。
「naked」は「裸の」という意味の形容詞です。
「pose」は「ポーズ」「姿勢」などという意味の名詞です。
つまり「naked pose」で「全裸ポーズ」になります。
あのセリフも不思議に思いました。
だって、「football」って「アメフト」のことでしょう?
なのに安村さんは「サッカー」でボールをける動きをしていますよね?
イギリスでは「football」は「サッカー」のことを指すんです。
「football」が「サッカー」?
じゃあ、「アメフト」はイギリスではなんていうんですか?
「アメフト」は「American football」。
アメリカでは大人気のスポーツですが、イギリスでも最近はよく知られるようになってきました。
安村さんはイギリスでネタをする時には、「soccer」ではなく「football」という単語を使っています。
イギリスの人たちに受け入れてもらえた理由の一つでしょうね。
「ジェームズ・ボンド」とイギリスの関係
二つ目のネタで安村さんは
「Number 2, horse racer naked pose」
と言います。
「horse race」とは「競馬」のこと。
「race」の語尾に人を意味する「er」を付けた「horse racer」は、「(競馬の)騎手」を意味します。
たしかイギリスは競馬の人気が高いんですよね?
近代競馬の発祥の地だそうですよ。
イギリス人の大好きな競馬をネタにしたのがよかったですね。
次に安村さんは「007」をネタにしています。
「Number3, James Bond naked pose」
ジェームズ・ボンドは映画にもなっている「007」の主人公として有名ですよね。
イギリス秘密情報部「MI6」に所属している諜報員です。
知ってますよ!
映画がシリーズ化されてますからね。
ジェームズ・ボンドを演じるのはどの俳優さんなのか、映画がつくられるたびに話題になりますよね。
イギリスの諜報員が主役の「007」は、イギリス人にとっては自慢の映画です。
安村さん、イギリスの観客の心をつかんでいますね!
スパイスガールズのワナビーって?
最後に安村さんは
「Finally, Spice Girls Wannabe naked pose」
と言います。
「finally」は「最後に」「とうとう」などという意味の副詞です。
「wannabe」は「want to be」を縮めたスラングのようなものです。
スパイスガールズは、イギリスで1994年に結成された女性グループです。
1996年にリリースされたデビュー曲の「ワナビー」は、世界的な大ヒットとなりました。
「If you wanna be my lover(もし私の恋人になりたいのなら)」という部分が有名ですね。
1996年デビューですか。
その頃ぼくはまだ小さかったから、あんまり詳しくは知らないんですよね。
メンバーの中でも日本でよく知られているのは、ビクトリア・ベッカム。
サッカー元イングランド代表デビッド・ベッカムと結婚してからはファッションデザイナーとしても活躍しています。
90年代のイギリスにおけるポップカルチャーの象徴ともいえる彼女たちは、イギリスではとても有名です。
「スパイスガールズ」という安村さんのチョイスは、イギリスの人たちにも好評だったように見えました。
ブリテンズ・ゴット・タレント決勝で安村さんが使った英語に関する記事はこちら!
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今日のまとめ
今日はネットニュースで話題になったフレーズ
「I’m wearing pants.」について説明しました。
あなたは「pants」という単語の意味を知っていましたか?
実は英語にはアメリカ英語とイギリス英語、それ以外にもいろいろな地域で使われる英語があります。
そして、地域によって文法や単語が少しずつ違ったりもします。
今回安村さんは、イギリスのテレビ番組に出たので、ネタや単語をイギリスの観客に合わせていました。
そのため、学校でアメリカ英語を主に習ってきた日本人には、わかりづらいところがあったのではないでしょうか。
また機会があれば、アメリカ英語とイギリス英語の違いについて書いてみたいと思います。