
こんにちは!
今日も中学英語の復習がんばりましょうね。
この前、英検2級の問題を見ていたら「a piece of cake」という表現が出てきました。
中学校では「a piece of cake」=「一切れのケーキ」と習いますが、実はこれ、スラングではまったく別の意味になるんです!

「ア ピースオブケイク」って、確かケーキの数え方ですよね。
Snow Manの歌詞にも出てきたような…?
でも、それがどうスラングになるんでしょう?

実は、「a piece of cake」は「とても簡単!」という意味のスラングでもあるんです。
でも使い方を間違えると、ちょっと失礼に聞こえてしまうことも。
今回はその意味・使い方・注意点まで、例文を交えてわかりやすく解説していきますね!
英語スラング「my cup of tea」の意味はこちら⇩
「a piece of cake」の意味 「piece」と「peace」

・a piece of cake
一切れのケーキ/朝飯前だよ
「a piece of」は「一切れの」「一つの」という意味の熟語です。
数えられない名詞を数えるときなどに使います。
「cake」は「ケーキ」という意味の名詞です。

この時点でわからないことが2つあります!
まず一つ目ですが、ケーキって数えられるじゃないですか。

日本人には理解しづらいところですね。
実は英語の「cake」も普通に1個、2個と数える場合もあるんです。
焼きあがったままの形、つまりホールケーキは数えられます。
「I bought two cakes.」
だと、ホールケーキを2個買ったという意味です。

ところがホールケーキを切ってしまうと、「cake」は数えられない名詞になります。
数える場合は
「a piece of cake」
「two pieces of cake」
というように、「cake」ではなく「piece」を複数形にします。

むずかしい…。
感覚的には理解できないので、覚えるしかないんですね。
他には「apple」なども同じく、切ってしまうと数えられません。
丸ごとのリンゴなら
「an apple」「two apples」…
となりますが、切ってしまうと
「a slice of apple」「two slices of apple」…
などというように数えます。
「slice」は「(薄く切った)一切れ」という意味の名詞です。
英語「a piece of cake」の由来は?スラングの意味が「朝飯前」?

「a piece of cake」という英語の基本的な意味は「一切れのケーキ」です。
しかし、スラングでは「朝飯前」や「楽勝」「すごく簡単」などの意味で使われることもあります。
このスラングは、イギリスよりもアメリカで使われることが多いようです。

2つ目のわからないことがそれです!
なんで「一切れのケーキ」がスラングだと「朝飯前」なんですか?

実ははっきりとした由来はわからないそうです。
でも、一般的には
「一切れのケーキ」ぐらいなら、たとえ満腹でも簡単に食べられますよね。
そこから、すごく簡単なことというニュアンスで使われるようになったと言われています。
英検2級の問題でも、「朝飯前」の方の意味で出題されていました。
「a piece of cake」を一切れのケーキという意味で訳していたら、その問題には答えられません。
よく使われる会話表現として、2つ目の意味もしっかり覚えておきましょう。

この「a piece of cake」という英語は、Snow Manの「Dangerholic」という曲の中にも出てくるんですよ。
意味はもちろんスラングの「朝飯前」の方です。
Snow Manの曲の中では「a」は省略されています。
実際の会話でも「Piece of cake!」のように「a」を言わないということはよくありますよ。

それからSnowManの不二家のコマーシャルに流れていた曲は、そのものズバリ「A PIECE OF CAKE」というタイトルですよね!
SnowManの「A PIECE OF CAKE」は、ケーキのコマーシャルらしい、かわいいいイメージの曲になっています。

この曲は不二家のコマーシャルソングらしく、「a piece of cake」は「一切れのケーキ」の意味で使われているようですね。
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【要注意】「a piece of cake」は失礼?女性に対して使うのはNG?
「a piece of cake」は使い方によっては相手に失礼に聞こえる場合もあります。
例えば
相手が努力して成功したことに対して「そんなの楽勝だよ」と言った場合を想像してみてください。

なるほど…。
かなり傲慢な感じがしますね。
相手もムッとするかも…。

または相手が失敗したことに対して「自分なら楽勝だけど」と言ったら相手はどう思うでしょうか。

嫌味っぽいですね…。
冷やかされているように感じるかも。
これらのシチュエーションで「a piece of cake」を使うと失礼に聞こえてしまうのは容易に想像できますよね。
また、「a piece of cake」はかなりカジュアルな表現なので、ビジネスシーンやフォーマルな場で使うと失礼になってしまう場合もありそうです。

例えば「How was the presentation?(プレゼンはどうでした?)」という質問に対してどう答えればいいのか見てみましょう。
It was a piece of cake.(楽勝だったよ)
It was fine, thanks.(大丈夫でした、ありがとう)
「プレゼンテーションはどうでしたか?」と聞かれているので、これはビジネスの場での会話です。
「a piece of cake」では少しカジュアルすぎるので、「it was fine.」などと答えるのがいいでしょう。

ビジネスの場では「It was fine.」という言い方の方が適してるんですね!
他にも「It was okay.」「No problem at all.」なども心配してくれた相手に対して「大丈夫」と伝える表現として覚えておけばいいでしょう。
女性に対して「a piece of cake」を使うと、とても失礼になる場合もあります。
・女性はモノではないので、「cake」にたとえるのはNG
・女性=「楽勝」だということは、簡単に口説き落とせるという意味にも
性的な意味合いにもとれるので、女性に対しては安易に使わないようにしましょう。
スラングの「a piece of cake」を使った例文

では、実際にスラングの意味の「a piece of cake」はどのように使われるのでしょうか。
例文で見ていきましょう。
Don’t worry. It’s a piece of cake.
心配しないで。楽勝だよ。
Today’s homework was a piece of cake.
今日の宿題は、すごく簡単だった。

「It’s a piece of cake.」
のように「it’s」をつけることも多いですね。
「It’s a piece of cake.」の「it」が何を表すかは、それまでの会話に出てきた内容によって違います。
たとえば、「パソコンを修理すること」「試験に受かること」など、いろいろなパターンが考えられますね。

二つ目の例文は
「It」じゃなくて「Today’s homework」が主語になっていますね。
実際に何が「朝飯前」なのかが主語に来るパターンもあります。
「playing baseball」(野球をすること)
「solving this puzzle」(このパズルを解くこと)
「math test」(数学のテスト)
など、いろいろ考えられますね。

例えば
「Solving this puzzle is a piece of cake.」
(このパズルを解くことは楽勝だよ)
のようになります。
「solve」は「解く」という意味の動詞です。
今日のまとめ「a piece of cake」


今日はスラングの「a piece of cake」について説明しました。
中学三年生の娘が、何気なく英検2級の問題を見ていて、4つある選択肢から一番最初に「a piece of cake」を除外しました。
「これはありえないよね」と言いながら…。
実は、その「a piece of cake」が正解だったんですが、「一切れのケーキ」というように訳してしまったようです。
「a piece of cake」=「朝飯前」という意味を知らなければ、まず正解にはたどり着きません。
でもこれは英検で出題されたり、Snow Man の歌詞やタイトルとして使われるほどよく出てくる表現です。
一般的にもよく使われる表現ですが、場合によっては失礼になることもあるということは覚えておく方がいいでしょう。