
こんにちは!
今日も中学英語の復習をがんばりましょうね。
2025年春、スターバックスとスヌーピーでおなじみの「PEANUTS(ピーナッツ)」が夢のコラボ!
全国のスタバでは、限定グッズやコラボドリンクが話題になっていますね。
そのキャッチフレーズが「JOE KIND SNOOPY(ジョー カインド スヌーピー)」なのですが、意味がわからないという人が続出しているようです。

「JOE KIND SNOOPY(ジョー カインド スヌーピー)」?
「JOE」は人の名前なのかな?
ちょっと日本語ではどう訳すのかわかりにくいですね…。

簡単そうに見えて意味がわかりづらいこの言葉。
実は英語ならではのニュアンスを紐解いていくと、面白い意味が隠されていました。この記事では、「JOE KIND SNOOPY」の英語の意味やスタバとスヌーピーに共通するテーマ、よく似たフレーズ「JOE COOL SNOOPY」や「Average Joe」ってどういう意味?などについてわかりやすく解説していきます!
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「JOE KIND SNOOPY」の意味
それでは「JOE KIND SNOOPY」の意味について見てみましょう。
・JOE KIND SNOOPY
当たり前にやさしいスヌーピー
「Joe」は一般的な男性の名前です。

たしかによく聞く名前ですよね。
「kind」は「親切な」「やさしい」などの意味の形容詞です。
「SNOOPY」は世界的によく知られている犬のキャラクターです。

チャールズ・M・シュルツ作『ピーナッツ』というマンガに登場するビーグル犬です。
日本でも大人気で雑貨屋さんでは必ずと言っていいほどスヌーピーのグッズを見かけますよね。

「ジョー」という男性の名前と「スヌーピー」にはどんな関係があるんですか?
「Joe」はスラングや話し言葉では、「男性の名前」以外の意味で使われることがあります。
例えば「ねぇ」「やぁ」など名前を知らない男性に対する呼びかけや、「男」「あいつ」などの一般的な男性の意味で使われることも。
また、「Joe」は「普通の」「ありきたりな」「一般的な」「平均的な」などの意味になることもあります。
例えば「Joe college」と言えば「一般的な普通の男子大学生」という意味になります。

実はそれ以外に「Joe」には「コーヒー」の意味もあるんですよ。

なるほど!
だからスタバとのコラボなのか!

「Joe」という言葉に「普通の」と「コーヒー」という二つの意味を持たせて、「かけことば」のようにしていると考えられますね。
ここから「JOE KIND SNOOPY」は「当たり前で普通のやさしさを、みんなと分かち合えるスヌーピー」というイメージのキャッチフレーズだと解釈できそうですね。
実際スターバックスの公式サイトにはこのように書かれています。
今回のコラボレーションのために登場した、
スターバックス公式
ジョー カインド スヌーピー。
楽しくってうれしいこと、
好きやありがとうの気持ちを
みんなとシェアするためにやってきました。
「JOE COOL SNOOPY」とは?「JOE KIND SNOOPY」との違い

「JOE KIND SNOOPY」と似たフレーズで、「JOE COOL SNOOPY(ジョー クール スヌーピー)」というものがあります。

「JOE COOL SNOOPY(ジョー クール スヌーピー)」?
「KIND」の部分が「COOL」になってるんですね。
これは、スヌーピーの変装の一つです。
本人的には妄想の中で「かっこいい男子大学生」のキャラクターになり切っています。

「JOE」は「JOE KIND SNOOPY」の「JOE」と同じで「普通の」という意味。
「COOL」は以前このブログにも出てきましたよね?
「cool」の意味は⇩
「cool」はスラングでは「かっこいい」「イケメン」などの意味です。
この「JOE COOL」に変装しているときのスヌーピーは黒いサングラスをかけています。

ただの「COOL」じゃなくて「JOE COOL」なわけですから、単なる「イケメン大学生」ではなく、「かっこつけた普通の大学生」という意味も込められていそうですね。
「JOE KIND」はこの「JOE COOL」のアレンジしたキャッチフレーズだと考えられます。
「かっこよさ(cool)」ではなく、「やさしさ(kind)」を打ち出し、コーヒーを飲みながらスヌーピーのいる日常を楽しむのが今回のキャンペーンだと言えそうですね。
「Average Joe」や「Plain Jane」って悪口?
「Joe」は男性、「Jane」は女性を表す、英語圏では一般的な人名です。

この「Joe」や「Jane」を使った面白いフレーズがあるんです。
Average Joe
「Average Joe(アベレージ ジョー)」という言葉があります。
「average」は「平均的な」という意味の形容詞です。

つまり「Average Joe」は「普通の男の人」「ごく平凡な男性」という意味。
ややカジュアルな表現で、悪意が含まれているわけではありませんが、文脈によっては「何の特徴もない人」とも取られる場合もあります。
また「Joe Public(ジョー パブリック)」という表現もあります。
「public」は「国民全体の」という意味。
「Joe Public」で「一般大衆」の意味になります。
Plain Jane
「Average Joe」によく似た言葉で「Plain Jane」というものもあります。
「Jane」は「Joe」の女性版ともいえるもので、「一般的な女性」を指します。
「plain」は「飾り気のない」「地味な」という意味の形容詞です。

ということは「Plain Jane」で「地味な女の子」「飾り気のない女性」という意味ですね!
「Plain Jane」は、ややネガティブなニュアンスを含むこともありますが、「素朴な女性」という悪意のない一般的な意味で使われる場合もあります。
このように「Joe」や「Jane」は、英語圏では「誰でもないけど、誰かを象徴する名前」としてよく使われています。

少し古い感じもしますが、日本でも「太郎」が男性、「花子」が女性を象徴する名前として使われることがありますよね。
「JOE KIND SNOOPY」という言葉にも、「やさしさ」や「相手を思う気持ち」に共感しやすいよう、あえてこの一般的な名前が選ばれているのかもしれませんね。
今日のまとめ「JOE KIND SNOOPY」


スターバックスとスヌーピーのコラボで生まれた「JOE KIND SNOOPY」は、「やさしさ(Kind)」をテーマにしています。
スタバとスヌーピーのどちらもが持っている「思いやり」や「ぬくもり」が込められているんですね。
「JOE COOL」や「Average Joe」といった表現とも関連があり、英語表現の難しさや面白さが詰まったコピーだと思います。
キャッチフレーズなどは文法的な説明が難しく、ニュアンスの説明になってしまうのですが、少しでも英語の奥深さを理解してもらえたらうれしいです。