
最近、野球中継を見ていると「スイーパー」という言葉を耳にすることがありませんか?
「スイーパー」はピッチャーが投げる球種の1つで、横方向への大きな変化が特徴の変化球です。
では、似たような変化をする「スライダー」と何が違うのでしょうか?
そもそも、なぜ「スイーパー」と呼ばれるのでしょうか?
などと気になる人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、英語の「sweeper」の意味から、野球やサッカーで使われる「スイーパー」の意味まで、わかりやすく解説します。
「sweeper」とは?英語の意味と読み方
英語の「sweep(スウィープ)」は、
ほうきなどで掃く、一掃する
という意味の動詞です。
その「sweep」に「-er」を付けた「sweeper」は、
掃く人、掃くもの
という意味になります。
発音は「スウィーパー」。
日本語の「スイーパー」とよく似ていますが、英語では「w」の音が入ります。

「sweep」は「掃く」、「sweeper」は「掃く人・もの」という関係ですね。
では、なぜ野球の変化球が「スイーパー」と呼ばれるのでしょうか?
なぜ「スイーパー」?野球の球種の呼び方
野球中継などで、よく聞くようになった「スイーパー」。
これは、ピッチャーが投げる変化球の一つです。
スライダーの一種ですが、横方向に大きく変化するのが最大の特徴。
縦方向の変化は比較的小さく、横に大きく滑るように変化するため、まるでほうきなどを使って平面上のゴミを一掃するような軌道を描きます。
これが「スイーパー」という名前の由来です。

スライダーの一種ということは、新しく誕生した球種というわけではないんですか?

そうなんです。
スライダーの中でも、横方向への変化が特に大きいものを「スイーパー」と呼びます。
では、昔から横に大きく曲がるスライダーはあったのに、なぜ今になって「スイーパー」と呼ばれるようになったのでしょうか?
スイーパーとスライダーは何が違う?大谷選手はどっち?
ドジャースの大谷翔平選手の活躍などで、日本でもよく知られるようになった「スイーパー」ですが、では「スライダー」とはどう違うのでしょうか?
昔から、横に変化するスライダーは「横スラ(横スライダー)」と呼ばれていました。
「スイーパーなんて呼んでいるけど、結局『横スラ』のことでしょう?」
と考える人も多いと思います。
確かに、そのように考えても大きくは間違っていません。
ただ、スライダーの中でも、
・横方向への変化が特に大きい
・下へ沈む割合が比較的小さい
といった特徴を持つものを、現在では特に「スイーパー」と呼ぶことがあります。

つまり、「スイーパー」は「スライダー」の一種で、横へ大きく変化するもの、ということですね!

そういうことです!
大谷翔平選手が投げるスイーパーも、スライダーとはまったく別の種類の変化球というわけではなく、スライダーの一種として考えることができます。
なぜ「横スラ」と呼ばず「スイーパー」と呼ぶの?
では、なぜ昔からあった横スラを、わざわざ「スイーパー」と呼ぶようになったのでしょうか?
大きな理由の一つが、
投球をデータで細かく分析できるようになったこと
です。
現在のMLBではデータ解析ツール「Statcast」を用い、どの方向にどれくらい変化したのかまで詳しく計測されています。
その結果、同じ「スライダー」と呼ばれていた球の中にも、
・横方向へ変化するタイプ(横スラ)
・縦方向へ変化するタイプ(縦スラ)
・ストレートに見えるが打者の手元で変化するタイプ(真っスラ)
など、特徴の違いがよりはっきり分かってきたのです。
そこでMLBでは2023年から横方向への大きな変化を特徴とするスライダーを「スイーパー」とし、独立した球種として分類するようになりました。
つまり、「スイーパー」という新しい変化球が突然誕生したわけではありません。
昔から投げられていた「横スラ」のような球が、データによって特徴をより明確に捉えられるようになり、「スイーパー」という名前で呼ばれるようになった、と考えると分かりやすいでしょう。
サッカーの「スイーパー」とは?野球とは意味が違う?
野球で「スイーパー」と言えば球種のことですが、実はサッカーでも「スイーパー」という言葉が使われています。
では、サッカーにおける「スイーパー」とは、どういう意味の言葉なのでしょうか?

知ってますよ!ディフェンスラインの一番後ろにいる選手のことですよね。

そうです。
スイーパーは、ディフェンスラインの最後尾に位置し、味方のディフェンダーの後ろにこぼれてきたボールなどを処理する守備の選手です。
ゴールキーパーの手前で守備をカバーすることから、「最後の砦」のような役割を担っていました。
では、なぜこのポジションを「スイーパー」と呼ぶのでしょうか?
それは、守備の最後尾でこぼれ球などを処理し、後ろに残った危険を「掃除する」ような役割を果たすからです。
つまり、ここでも英語の「sweep」が持つ「掃く」「一掃する」というイメージが生きています。
・野球では、ボールが横方向に大きく「掃く」ように変化することから
・サッカーでは、守備の最後尾で危険なボールを「掃除する」役割から
このように、同じ「sweeper」という言葉でも、野球では球種、サッカーでは守備のポジションを表しているのです。
同じく野球の球種「フォーシーム」って知っていますか?
今日のまとめ

今回は、野球の球種「スイーパー」について解説しました。
「スイーパー(sweeper)」は、「掃く」「一掃する」という意味の「sweep」に「-er」を付けたもので、「掃く人、掃くもの」という意味になります。
野球のスイーパーは、横方向に大きく変化するスライダーが、まるでほうきでゴミを一掃するような軌道を描くことから、この名前で呼ばれるようになりました。
新しく誕生した球種というわけではなく、スライダーの一種です。
一方、サッカーのスイーパーは、こぼれ球などを処理して守備をカバーするポジションのこと。
こぼれ球などの危険を一掃する役割から「スイーパー」と呼ばれています。
野球の「スイーパー」とサッカーの「スイーパー」は、一見まったく違うものに見えますね。
しかしどちらも英語の「sweep」が持つ「掃く」「一掃する」というイメージから生まれた言葉なのです。
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