
こんにちは。
今日も中学英語の復習をがんばりましょうね!
英語で「〜してもいい」と言いたいとき「can / may / be allowed to」のどれを使えばいいのでしょうか?
学校では「can=できる」「may=〜してもいい」と習った記憶がある方も多いと思いますが、実際の英語では can も may も「許可」 の意味で使われることがあります。
また、ルールや決まりごとのときには be allowed to がよく使われます。
この記事では わかりやすい例文で、3つの表現の違いと使い分けをスッキリ整理します。

今度は「キャン」と「メイ」と「ビー … allowed」ってどう発音するんですか?

「allowed」の発音記号は「/əˈlaʊd/」。
カタカナで表記すると「アラウド」になります。
「ビー アラウド トゥー」。
多くの人が「アロウド」だと間違って覚えているのではないでしょうか?
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「can / may / be allowed to」 の基本イメージ
まずは3つの表現の違いを、細かい文法よりも「イメージ」でざっくりつかみましょう。
なお、「can」は能力を表す「~できる」という意味もありますが、ここでは「~してもいい」という許可の意味を取り上げています。
・can:カジュアル、一般的な許可
・may:can よりフォーマル、話し手の許可
・be allowed to:ルールや決まりによる許可
すべて「〜してもいい」という意味ですが、使われる場面やニュアンスが少しずつ異なります。

「can」が「may」よりカジュアルな表現だというのは以前「May I help you?」の記事にも出てきましたよね?
「can(許可)」の意味と使い方
では「can」を使った例文を見てみましょう。
Can I use your pen? (あなたのペンを使ってもいい?)
You can sit here. (ここに座っていいよ)
「can」は本来「〜できる(能力)」を表しますが、会話では「〜してもいい」という許可の意味でもよく使われます。
特に、友達や家族などのカジュアルな場面では「can」 を使うのが自然です。

イギリスでは「May I 〜?」、アメリカでは「Can I 〜?」をよく使う傾向があるとも言われてます。
「may」の意味と使い方
次に「may」を使った例文です。
May I come in? (入ってもよろしいですか)
You may leave now. (もう帰ってもいいですよ)
「may」は「~してもいい」という許可の意味があります。
目上の人に聞くときや、学校・ビジネスなどのややフォーマルな場面で使われます。

さっき「can」「may」「be allowed to」の違いの説明で、「can」は一般的な許可、「may」は話し手の許可というのがありましたけど、どう違うんですか?
「can」は一般的なルールや習慣などで認められていることに対する許可、一方「may」は話し手による許可というイメージです。

例えば例文の「You may leave here.」は話し手が主観的に「もう帰ってもいいですよ」と許可を与えているわけです。
「be allowed to」の意味と使い方
最後に「be allowed to」です。
Students are allowed to use dictionaries. (生徒は辞書を使うことが許されています)
I’m not allowed to stay out late. (夜遅くまで外出することは許されていません)
be allowed to は「〜することを許されている」という意味で、個人の気分ではなく、ルールや規則がポイントになります。
学校の校則、会社の規定、公共施設の決まり、法律などを説明するときによく使われます。

「be allowed to」って受動態ですよね?
なぜ受動態になっているんですか?

それは少し難しい説明になるんですが…。
では、まず軽く受動態について説明しますね。
受動態とは?かんたんに説明
受動態は、
「be動詞 + 動詞の過去分詞」 の形をとり、「〜される」という意味を表します。
能動態:I told him the story.
(私は彼にその話をした)
受動態:He was told the story.
(彼はその話を聞かされた)

能動態の目的語(him)が、受動態の主語(He)になります。
「be allowed to」もこの受動態の形で、「〜することを許されている」という意味になります。
なぜ会社や学校の規則では「be allowed to」という受動態が使われているのでしょうか?
会社や学校を主語にした能動態にすると「誰が許可しているのか」ということが前面に出過ぎるということが考えられます。

やはりルールやルールを守る人が主語である方が「これは決まった規則である」というイメージになるということですね。

日本語でも「写真撮影は禁止されています」っていう貼り紙がありますよね。
can / may / be allowed to の違いが一目でわかる!一覧表
| 意味 | ニュアンス | よく使う場面 | |
|---|---|---|---|
| can | 〜してもいい | カジュアル | 日常会話・友人 |
| may | 〜してもいい | 丁寧・かたい | 先生・ビジネス |
| be allowed to | ~することを許されている | ルール重視 | 学校・会社・公共施設など |
今日のまとめ

今日は「can / may / be allowed to」の違いについて説明しました。
「can / may / be allowed to」はすべて「〜してもいい」という許可を表します。
can は気軽で日常会話向き
may は丁寧でフォーマル
be allowed to はルールや決まりによる許可
まずは can を基本にしつつ、場面に応じて may や be allowed to を使い分けられるようになりましょう。

