
こんにちは。
今日も中学英語の復習をしましょう。
「Be quiet.」という例文を使って、be動詞の命令文のについて意味と使い方を説明します。
なぜbeから始まるのか、不思議な形ですよね。

「ビー クワイエット」ですか。
たしかにいきなり「be」から始まるのは変な感じがします。
ひょっとするとLesson6で勉強した「命令文」と同じ形なのかな?
命令文についてはこちら⇩
「Be quiet.」の意味は?「please」を付けるとどうなるの?

では「Be quiet」の意味を見てみましょう。
・Be quiet.
静かにしなさい
命令文は、動詞の原形から始めます。
この「Be quiet.」は、be動詞の原形「be」から始まっているので、命令文だということがわかりますね。

そうか!
Lesson6で習った命令文は、
「Play the piano.」というように、一般動詞の原形が文の先頭にきていました。
「Be quiet.」はbe動詞の原形が文の先頭。
つまり、どちらも文の先頭は動詞の原形なので、命令文になっているんですね。

そうですね。
一般動詞もbe動詞も関係なく、命令文では動詞の原形が文の先頭にきます。
「be quiet」は、quietではなく、なぜbeから始まるのか?
という質問をもらうことがあります。
答えはかんたん!「quiet」は動詞ではなく形容詞だからです。
命令文は動詞の原形から始めるので、形容詞である「quiet」から始めることはできません。
「be動詞 + quiet」で「静かにする」という意味になるのです。

「Be quiet.」を少し丁寧な印象にするには「please」を付けるといいですね。
「Please be quiet.」と言えば、「静かにしてください」という感じで強い印象が和らぎます。
では、単語の説明をします。
「quiet」は「静かな」という意味の形容詞です。
be動詞は「状態」を表すので、「be quiet」で「静かな状態でいる」という意味になります。

「状態」を表す?
ちょっと何言ってるのかよくわからないんですけど…?
「Be quiet.」の「be動詞」が表す意味とは?

「be動詞は状態を表し、一般動詞は動作を表す」
おそらく中学生の頃、英語の時間にこんな風に習ったのではないでしょうか。
しかし、これを理解するのは、中学生にはとても難しいですよね。

私も中学生のころは、よく理解できていなかったと思います。
たとえば、「run(走る)」「eat(食べる)」などのように、一般動詞には動作を表す言葉がたくさんあります。
一方、be動詞を使った文を見ると、
「I am hungry.」(私はお腹がすきました)
のように、お腹がすいているという「状態」を表しています。
つまりbe動詞は、動作ではなく「状態」などを表すときに使う動詞だということが分かりますね。
新しく出てきた単語を見ておきます。
「run」は「走る」という意味の動詞です。
「hungry」は「空腹の」という意味の形容詞です。
このbe動詞と一般動詞の分け方は、かなり大雑把です。
一般動詞の中にも「状態」を表すものもありますし、be動詞も「状態」以外に「存在」などを表す場合もあります。

難しいですね。
でも英語の勉強を積み重ねていくうちに、理解が進むと思います。
なので、今はざっくりと理解しておくだけでかまいません。
「Be quiet.」のような「be動詞」の命令文を否定の形にするには?


否定の命令文?
一般動詞の命令文の場合は、文頭に「Don’t」を置くと否定の意味になりましたよね?
Lesson6で練習した通り、一般動詞を使った命令文を否定の形にする場合は
「Wash your hands.」(手を洗いなさい)
「Don’t wash your hands.」(手を洗ってはいけません)
のように、文頭に「Don’t」や「Do not」を置きます。
「wash」は「洗う」という意味の動詞です。
「hand」は「手」という意味の名詞です。
「hands」は「hand」に複数形の「s」が付いた形です。

否定の命令文の作り方は
実はbe動詞の場合もまったく同じなんです。
Don’t be afraid.(恐れてはいけません)
Don’t be silly.(ふざけないで)
少し難しい単語が出てきましたね。
「afraid」は「恐れて」という意味の形容詞です。
「silly」は「ばかげた」「愚かな」という意味の形容詞です。

「be動詞」の命令文を否定の形にするには、一般動詞と同じく文頭に「Don’t」や「Do not」を置くんですね。
否定の形になったbe動詞の命令文は、「be」の後ろにはネガティブな意味合いの言葉がくることがあります。
「afraid」も「silly」もそうですね。
もし、ここにポジティブな意味合いの言葉が来た場合、否定の命令文にするとちょっとおかしなことになる場合があるからです。
「Don’t be quiet.」(静かにするな)

もちろん文法的に何も間違ってはいませんが
この言葉を使う場面が想像できませんよね。
つまり、be動詞の命令文は否定の場合はネガティブな言葉、肯定の場合はポジティブな言葉がbe動詞の後ろに続くことが多いと言えます。
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「Be quiet.」だけじゃない!いろいろなbe動詞の命令文

Be a good boy.(いい子にしてちょうだい)
Be kind to others.(他人に親切にしなさい)
Don’t be angry.(怒らないで)
では、新しい単語です。
「good」は「良い」という意味の形容詞です。
「boy」は「少年」「男の子」という意味の名詞です。
「boy」と一緒に「girl」という単語も覚えておきましょう。
「girl」は「少女」「女の子」という意味の名詞です。
「good boy」で「いい子」という意味ですが、相手が女の子なら「good girl」となります。
「kind」は「親切な」という意味の形容詞です。
「to」は「~に対して」という意味の前置詞です。
「to」はとても多くの意味や使い方のある単語ですが、この場合は「~に対して」という意味になります。
「others」は「他人」という意味の名詞です。
「angry」は「怒って」という意味の形容詞です。

なるほど、さっき習ったとおり、肯定の命令文は
「good」とか「kind」とかポジティブな意味の単語が使われていますね。
それに対して、否定の命令文は
「angry」というネガティブな印象の単語が使われているんですね。
今日のまとめ:「Be quiet.」


今日はbe動詞の命令文について説明しました。
be動詞でも一般動詞でも、命令文を作るときは、動詞の原形が文頭に来るというのを覚えておいてください。
否定の命令文も、一般動詞と同じく「Don’t」を文頭に置いて作ります。
またbe動詞は、状態を表す動詞です。
それに対して一般動詞は動作を表す単語が多いと言えます。
難しく感じる場合は、なんとなく漠然と理解しておくだけでいいでしょう。