
「ジャイアントキリング」という言葉を知っていますか?
スポーツニュースなどで、格下のチームが強豪チームを破ったときに、「ジャイアントキリング」や「ジャイキリ」という言葉が使われることがあります。
2026年8月26日には、天皇杯2回戦で京都産業大学がJ1の水戸ホーリーホックを2-0で破り、「ジャイアントキリングだ!」と話題になりましたよね。
では、「ジャイアントキリング」は英語でも実際に使われる表現なのでしょうか?
この記事では、英語の「giant-killing」の意味や使い方、「ジャイキリ」との関係、さらに日本語の「金星」との違いについてわかりやすく解説します。
「giant-killing」の意味と読み方
「giant-killing」は
スポーツで格下の選手やチームが、格上の相手を破ること
という意味の英語表現です。
読み方は、
ジャイアント キリング
です。
「giant」は「巨人・巨大なもの」
「killing」は「殺すこと」
という意味です。
そのため、直訳すると、
巨人を倒すこと
となります。

ここでいう「巨人」は、本当に大きな人のことではありません。
スポーツで圧倒的に強い選手やチームを「巨人」にたとえているんです。
格下の相手がその巨人を倒すことを「giant-killing」と表現します。
Cambridge Dictionaryでは
「はるかに強い相手を倒すスポーツ選手やチーム、またはその出来事」
を意味する表現として紹介されています。
「giant-killing」はイギリス英語?
ここは覚えておきたいポイントです。
「giant-killing」は、特にイギリスでよく使われる表現です。
Cambridge Dictionaryでは「mainly UK(主にイギリス)」
Oxford Learner’s Dictionariesでは「British English(イギリス英語)」
とされています。
特にサッカーではよく使われ、イギリスのBBC Learning Englishでも、弱いチームが強いチームを破ることを「giant-killing」として紹介しています。
一方、アメリカ英語では「番狂わせ」を表すときに、
upset(アップセット)
がよく使われます。
例えば
It was a huge upset.
(大番狂わせでした)
のように言います。
つまり、
・イギリス英語:giant-killing
・アメリカ英語:upset
と覚えておくとわかりやすいでしょう。
ただし、イギリスで「upset」が使われないという意味ではありません。
「giant-killing」は特にイギリスのスポーツ報道でおなじみの表現、と考えるとよいでしょう。
「ジャイアントキリング」と「ジャイキリ」の違いは?
「ジャイキリ」は、「ジャイアントキリング」を短くした日本語の略語です。
つまり、
ジャイアントキリング ➡ ジャイキリ
という関係です。
どちらも意味は同じで、スポーツなどで格下の相手が格上の相手を倒すことを表します。
「ジャイキリ」は、スポーツニュースやSNSなどでよく見かける、くだけた表現です。
一方、英語では giant-killing をジャイキリと略すことはありません。
今回の京都産業大学は「giant-killing」?
2026年8月26日の天皇杯2回戦では、京都産業大学がJ1の水戸ホーリーホックと対戦し、2-0で勝利しました。
大学チームが、J1の水戸を破ったため、スポーツニュースやSNSでは「ジャイアントキリング」「ジャイキリ」という表現が飛び交いました。

そしてこの勝利はまさに「giant-killing」と呼ぶのにぴったりですね!
さらに京都産業大学は、3回戦で横浜F・マリノスと対戦します。
2試合連続のジャイアントキリングとなるのか、今後の試合にも注目が集まりそうです。
「ジャイアントキリング」と「金星」は同じ?
日本語には、「ジャイアントキリング」とよく似た意味で使われる「金星」「大金星」という言葉があります。
「金星」はもともと相撲で使われる言葉で、平幕力士が横綱に勝ったときに「金星」と呼びます。

ときどき勘違いされている人がいるようですが、「金星」は平幕が横綱に勝った時だけです。
大関や関脇、小結に勝っても、格上の力士を倒したというだけで金星とは呼びません。
大相撲の金星から、一般のスポーツでも、
大金星を挙げる
のように、格上の相手を破ったときの「大きな勝利」という意味で使われるようになりました。
そのため、「金星」は「ジャイアントキリング」に近い意味を持つ日本語表現といえます。
「金星」は英語で何と言う?
では、「金星」は英語で何と言うのでしょうか。
実は、「金星」にぴったり対応する英単語があるわけではありません。
相撲の専門用語としては、日本語の金星をそのまま使い、
kinboshi
または、それを英語に直訳して
gold star
と説明することがあります。
「kinboshi」は、英語でも「平幕力士が横綱を破ったときの特別な勝利」を表す相撲用語として使われています。
そのため、
A maegashira earned a kinboshi by defeating a yokozuna.
(平幕力士(前頭)が横綱を破り、金星を挙げました)
のように表現できます。
「kinboshi」そのものが英語の一般的な単語になっているというより、日本の相撲用語を英語の中でもそのまま使っていると考えるとわかりやすいですね。
つまり、
金星は、相撲におけるgiant-killingのようなもの
ということになります。
「giant-killing」を使った例文
では、「giant-killing」を使った例文を見てみましょう。
It was a giant-killing.(大番狂わせでした)
The team pulled off a giant-killing.(そのチームは大番狂わせを起こしました)
The team became a giant-killer.(そのチームは強豪を倒しました)
The underdog pulled off a giant-killing against the champions.(その格下のチームは、王者を相手に大番狂わせを起こしました)
「pull off」は「(難しそうなことを)うまくやり遂げる」という意味。
「underdog」は「勝ち目のない人」「弱者」「負け犬」などの意味の名詞です。
3つ目の例文では少し「giant-killing」の形を変えています。
格下の選手やチームのことを
giant-killer
と呼ぶこともありますので、一緒に覚えておいてくださいね。
今日のまとめ

今回は英語の「giant-killing(ジャイアントキリング)」について解説しました。
「giant-killing」は、スポーツなどで格下の選手やチームが格上の相手を倒すことを意味します。
特にイギリスで好んで使われ、サッカーではおなじみの表現です。
一方、アメリカ英語では「番狂わせ」を表す upset がよく使われます。
日本語では「ジャイアントキリング」と呼ばれ、「ジャイキリ」はその略語。
また、相撲でよく聞く「金星」も格上の相手を倒すという意味でよく似ていますね。
でも相撲では平幕力士が横綱に勝った場合だけを「金星」と呼びます。
英語では「kinboshi」とそのまま表現したり、「gold star」と英語に直訳した言葉を使うのが一般的です。
