
こんにちは。
今日も中学英語の復習をがんばりましょうね!
この記事では「say」「tell」「speak」「talk」の違いについて解説します。
中学校ではどれも『言う・話す』という意味で習うので、英作文の時にどれを使えばいいのか迷った覚えがある人も多いと思います。

使い分けが難しいですよね。
「セイ」「テル」「スピーク」「トーク」って日本語の意味は「言う・話す」なのに、どういう違いがあるんですか?

実はポイントさえ押さえれば、使い分けはとてもシンプルなんです。
この4つは
・何を言うのか
・誰に言うのか
・どんな場面で話すのか
を考えると自然と使い分けができるようになります。
それぞれの違いを、できるだけわかりやすい例文で説明していきます。
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「say / tell / speak / talk」の基本イメージ
まずは4つの違いをざっくりとまとめておきましょう。
・say(言う):言った内容に注目
・tell(伝える):情報を「人」に伝える
・speak(話す):話す動作・能力。フォーマル
・talk(話す・話し合う):会話そのもの。カジュアル

なんとなくイメージはつかめましたけど…
もう少し具体的な違いが知りたいですね。

では、それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。
「say」の使い方と例文
say は「〜と言う」という意味で、言った内容に焦点を当てる時に使います。
He said, “Hello.”(彼は「こんにちは」と言いました)
She said something to me.(彼女は私に何かを言いました)
「say」は不規則動詞で過去形は「said」です。
✅文法ポイント
「say」は他動詞ですが、「人」を直接あとに置けない という特徴があります。
× He said me.(誤)
〇 He said to me.(正)

この「人」を目的語として直後に置けないという点が tell と大きく違うポイントです。。

今さらなんですけど、他動詞と自動詞って何がちがうんですか?
他動詞と自動詞の違い
では、他動詞と自動詞の違いについて簡単に説明します。
英語の動詞には、大きく分けて 他動詞(transitive verb) と 自動詞(intransitive verb) があります。
🔴他動詞
他動詞はすぐ後ろに目的語(何を?、何が?)を置ける動詞です。
I eat apples.(私はリンゴを食べます)
She likes music.(彼女は音楽が好きです)
上の例文の目的語は「apples」と「music」です。

つまり「eat」が他動詞で、目的語が「apples」なんですね!
2つ目の例文は「like」が他動詞で、「music」が目的語。
🔴自動詞
自動詞はすぐ後ろに目的語を置けません。
そのかわり、情報を足したいときは 前置詞(to / with / in など) を使います。
She sleeps.(彼女は眠ります)
I walked in the park.(私は公園を歩きました)
「sleep」は自動詞なので、そのまま後ろに目的語はきません。
「walk」も自動詞です。
「公園を」などの情報をつけ足すときは前置詞が必要です。

他動詞…動詞のすぐ後ろに目的語が置ける
自動詞…すぐ後ろに目的語が置けない。前置詞が必要。
簡単に言うとこんな感じです。
「tell」の使い方と例文
「tell」は「人に伝える」。
「tell + 人 + 内容」の形になることが多いです。
She told me the truth.(彼女は私に本当のことを話した)
He told her his new address.(彼は彼女に自分の新しい住所を伝えた)
「tell」は不規則動詞で過去形は「told」です。
✅文法ポイント
「tell」は他動詞です。
直後に来る目的語は「人」。
× He told to me.(誤)
〇 He told me.(正)

「tell」の直後に「人」を置く。
「say」との最大の違いはここなんですね!
「speak」の使い方と例文
「speak」は「話す行為」や「言語能力」に使われるややフォーマルな表現です。
I can speak English.(私は英語を話せます)
She spoke at the meeting.(彼女は会議で発言した)
「speak」は不規則動詞で過去形は「spoke」です。
✅文法ポイント
speak は 自動詞として使われることが多い動詞です。
「話す相手」を表すときは speak to / speak with を使います。

ただし、一つ目の例文を見てください。
「speak」の直後に目的語「English」が来てますね。
つまりこの場合の「speak」は他動詞です。
「speak」は自動詞として使われることが多いのですが、「言語」を目的語にとるパターンがあります。

なるほど!
「English」とか「Spanish(英語)」「Chinese(中国語)」などの言語を話すという場合は「speak」は他動詞になるんですね!
「talk」の使い方と例文
talk は「会話をする」という意味。
双方向のやり取りに使われるカジュアルな表現です。
We talked for an hour.(私たちは1時間話しました)
Can I talk to you?(ちょっとお話できますか?)
「talk」は規則変化をするので、過去形は「talked」です。
✅文法ポイント
「talk」も 自動詞です。
「~と話した」など相手を表す場合は talk to / talk with を使います。
4つの違いをまとめて比較
| 動詞 | 主な使い方 | 文法の特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| say | 内容を言う | 他動詞。「人」を目的語に直接とらない | say “Hello” |
| tell | 人に伝える | 他動詞。「人」を目的語にとる | tell me your name |
| speak | 話す能力、フォーマル | 主に自動詞 | speak English |
| talk | カジュアルな会話 | 主に自動詞 | talk to you |
例についての補足説明をします。
「say」はどんな内容を言うのかがポイントなので、「Hello(内容)」が後ろに続きます。
「tell」は「人」を目的語としてとるので「me」、続いて「your name」という語順になります。
「speak」は外国語などを「話す」という場合に使います。
「talk」は会話をするという意味で、自動詞なので前置詞「to」が必要です。
今日のまとめ


今回は「say / tell / speak / talk」4つの「言う・話す」という動詞の違いや使い分けについて説明しました。
say:内容に注目(目的語に人は直接とれない)
tell:人に伝える(tell + 人 + 内容)
speak:フォーマルな「話す」、言語を目的語にとるパターンもある
talk:カジュアルな「話す」、会話する
似たような意味だと思っていた単語も、実はそれぞれ意味やニュアンスに違いがあります。
あとは例文を参考にポイントをつかんで、スッキリ頭の中を整理していきましょう。

