こんにちは!
今日も中学英語の復習をがんばりましょうね。
「kill two birds with one stone」という英語のことわざを知っていますか?
この言葉は1つの行動で2つの成果を得ることを指し、日本語でも同じような意味の言葉があります。
今回は、このことわざの意味や使い方、さらには由来や類似表現について詳しく解説していきます。
「キル トゥー バーズ ウィズ ワン ストーン」?
「kill」とかちょっと恐い言葉が入ったことわざなんですね。
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「kill two birds with one stone」の意味
それでは「kill two birds with one stone」の意味について見てみましょう。
・kill two birds with one stone
一石二鳥
「kill」は「殺す」という基本的な意味以外に、「終了する」「(時間を)つぶす」など多くの意味で使われる動詞です。
「birds」は「鳥」という意味の「bird」の複数形です。
「with」はいろいろな意味がある前置詞ですが、ここでは「with +(道具・手段)」で「~を用いて」「~を使って」という意味で使われています。
「stone」は「石」という意味の名詞です。
つまり「with one stone」は、「一つの石を使って」という意味になります。
「kill two birds」の部分は「二羽の鳥を仕留める」という意味になるのはわかりますね?
わかります。
つまり「kill two birds with one stone」を直訳すると、「一つの石を使って、二羽の鳥を仕留める」という意味になるんですね。
日本語の「一石二鳥」の意味は知っていますね。
いっせき-にちょう【一石二鳥】
一つのことをして、二つの利益を得るたとえ。一つの行為や苦労で、二つの目的を同時に果たすたとえ。一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に捕らえる意から。▽今では、ここから「一石三鳥」「一石四鳥」などという語も使われる。
三省堂 新明解四字熟語辞典
「一石二鳥」は四字熟語だから、やっぱりもともとは中国の言葉なんですよね?
と、勘違いしている人も多いと思いますが、「一石二鳥」という言葉は中国にはありません。
「kill two birds with one stone」は「一石二鳥」の由来
実は「一石二鳥」は「kill two birds with one stone」という英語のことわざを日本語に訳したものです。
意外ですよね?
英語を訳した言葉が日本の四字熟語になってるなんて。
これに関しては私が経験したエピソードが一つあるんですけどね。
何年か前に、中国の女性と英語でお話をする機会がありました。
その時、英語の「kill two birds with one stone」というフレーズを見て、私たち二人は
「自分の国にも同じ言葉がある!」
ほぼ同時に言いながら、その場にあった紙にその言葉を書きました。
すると中国の女性は
「一挙両得」(いっきょりょうとく)
と書いたのです。
私はもちろん「一石二鳥」と書きました。
彼女に、日本にも「一挙両得」という言葉はあることを伝えました。
そして中国には「一石二鳥」という言葉はないのか聞いてみたところ、「ない」という返事。
私もこの時に初めて知ったんです。
「一石二鳥」が中国から伝わった言葉ではなく、17世紀ごろのイギリスのことわざ「kill two birds with one stone」を和訳したものだって。
面白いですね。
英語のことわざが日本語の四字熟語の由来になってるなんて。
漢字を使った言葉だからってなんでも中国から伝来したものじゃないんですね!
「kill two birds with one stone」の使い方を例文で紹介
実際の会話やライティングでどのように使えるのか、具体的な例文を見ていきましょう。
I can study English and watch TV at the same time. I’m killing two birds with one stone!
ぼくは英語を勉強しながら同時にテレビも見られるよ。一石二鳥だね!
「at the same time」は「同時に」「いっしょに」という意味の熟語です。
なんだか、のび太みたいなセリフですね。
同時に二つのことをすることで、「一挙両得」「一石二鳥」というわけです。
He jogged to the store and bought milk. He killed two birds with one stone.
彼はジョギングしてお店に行き、牛乳を買った。一石二鳥だ。
「jog」は「ゆっくり走る」「ジョギングする」という意味の動詞です。
「bought」は「buy」の過去形です。
ジョギングのついでに買い物も済ませたわけですね!
メインの用事のついでに何かほかの用事を済ますことができたら、得した気分になりますよね。
今日のまとめ
「kill two birds with one stone」は、効率的に一つのアクションで二つの成果を得るという意味の便利な表現です。
日常会話やビジネスシーンでも広く使われています。
「kill」という単語の意味が直接的すぎて使いたくないという場合は、「hit」などに替えても意味は通じます。
この場合の「hit」は石を当てるというニュアンスですね。
英語を学ぶ上で、このようなことわざや慣用句をを取り入れると、より自然な会話ができるようになります。
ぜひ、実際に使ってみてくださいね!