
こんにちは。
英語の「each」と「every」は、「それぞれの」「すべての」と訳されることが多く、違いがわかりにくい表現です。
たとえば
「each student」と「every student」は、どちらも「生徒一人ひとり」という意味になりそうですが、実は英語では注目しているポイントが少し違います。
また、「every」を勉強していると
「これって all と何が違うの?」
と疑問に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

カタカナの読み方は「イーチ」と「エブリ」ですよね?
確かにどっちがどっちなのか?
うろ覚えで使い方がわからないです。

「every」は「v」の発音があるので「エヴリ」と表記することもありますね。
この記事では「each / every」の意味・使い方の違いを、中学英語レベルの例文でわかりやすく解説します。
さらに後半では、混乱しやすい「every」と「all」の違いについても、かんたんに整理します。
【bring / take】の違いについてはこちら⇩
「each / every」の基本イメージ
「each」と「every」は、どちらも「それぞれの」「すべての」と訳されることが多い単語ですが、英語では 見ている視点(イメージ) に違いがあります。
・each:1つ1つをバラバラに見ている
・every:全体をまとめて見ている
つまり
「each」は全体よりも「個々」に意識が向いている
「every」は全体を見ながらその中に1つ1つが含まれている
というイメージ。

ざっくり言うと
「それぞれに目を向けている」感覚が「each」
「抜け目なく全体を見ている」感覚が「every」

なるほど。
「1つ1つに注目」と「全体に注目」っていうイメージなんですね。
また、
「each」は2つ(2人)以上のものに使えますが、「every」は3つ(3人)以上のものが対象になります。
「each」の意味と使い方
each は、「それぞれの」「1つ1つの」という意味を表す単語です。
では「each」を使った例文を見てみましょう。
Each student has a book.(生徒はそれぞれ本を持っています)
I talked to each friend.(私は友だち一人ひとりと話しました)
※「each」は単数扱いです。
1つ目の例文は、それぞれの生徒が1冊ずつ本を持っているという意味。
そして2つ目の例文は、個別に一人ひとりと話をしたという意味です。

「each」は複数あるものをバラバラに見て、1つ1つに注目するときに使われます。
日本語では「それぞれ」「一人ひとり」と訳されることが多く、個別に意識が向いているのが大きなポイントです。
「every」の意味と使い方
「every」は、「すべての」「どの〜も」という意味を表す単語です。
では「every」を使った例文を見てみましょう。
Every student likes this game.(すべての生徒がこのゲームを好きです)
I go to school every day.(私は毎日学校に行きます)
※「every」も単数扱いです。
一つ目の例文は、クラス全体を見て、「全員が例外なくこのゲームが好きだ」と言っています。
二つ目の例文は、「例外なく、どの日も」という意味を表しています。

「every」は、複数あるものを全体としてまとめて見るときに使われます。
ただし、例外がないという点がポイントで、「そのグループに入っているものは、すべて同じことが当てはまる」というイメージです。
every と all の違い

「every」は「すべての」という意味なんですよね?
じゃあ「all」とは何が違うんですか?
「every」と「all」はどちらも「すべて」を表しますが、見ているポイントが少し違います。
・every:全体を見るが、中の1つ1つも見ている
・all:全体そのものに注目している
「each / every」の違いが一目でわかる!一覧表&図解
「each」と「every」は、どちらも「それぞれの」「すべての」と訳されるため、日本語だけで考えると違いがわかりにくい単語です。
そこでここでは、each / every / all を並べて、「見ている視点の違い」を一覧表と図解で整理します。
each / every / all の違い【一覧表】
| 単語 | 視点の違い | 基本イメージ | 単数or複数 |
|---|---|---|---|
| each | 1つ1つ | 個別に見る | 単数 |
| every | 全体+その中の1つ1つ | 全体の中の個別 | 単数 |
| all | 全体そのもの | ひとまとめ | 複数 / 単数 |
※ each / every は単数扱い、
all は後ろの名詞によって単数・複数が決まります。
図解で見る each / every / all のイメージ

each:個々に注目
every:全体の中のそれぞれ
all:全体そのもの
👉 「どこを見ているか」の違いがポイントです。
今日のまとめ

「each / every」の違いについて説明しました。
「each」は複数あるものを 1つ1つ個別に見るときに使うのに対し、「every」は全体にも注目しながらそれぞれを見るときに使います。
また「each / every」は、意味は複数でも 文法上は単数扱いになり、「all」は 後ろの名詞によって 単数・複数が決まります。
👉 ポイントは「何に注目しているか」
個々を見るなら each、
全体+例外なしなら every、
全体をひとまとめにするなら all です。
この基本イメージを押さえておけば、
「each / every / all」の使い分けで迷いにくくなりますよ。

