こんにちは。
今日も中学英語の復習をがんばりましょう!
今回はLesson30で学習した「why」を使った英語の会話表現
「Why not?」について説明します。
「Why not?」ですか。
文法でいう「主語」とか「動詞」とかがありませんね?
ネイティブが「あいづち」として使うスラングのような表現なんですよ。
なので文法を中心に教える学校では、あまりくわしく教えてくれません。
例文を見ながら、しっかり覚えましょう!
「why」の使い方については、こちらのLesson30を参照してください。
「Why not?」の意味
「Why not?」には、大きく分けると3つの意味があります。
では、順番に見ていきましょう。
どうして~ないの?
I don’t want to eat lunch.(お昼ご飯を食べたくない)
Why not?(どうして食べたくないの)
会話の相手が「~じゃない」「~したくない」のように否定的なことを言った時に使います。
「I don’t want to eat lunch.」の文には「not」が含まれていますよね。
だからこの場合の「Why not?」は「どうして「not」なの?」と質問しているんです。
Why did you buy an expensive wallet?(どうして高価な財布を買ったの)
Why not?(どうしてダメなの)
こちらのパターンでは、会話の相手の文には「not」は含まれていません。
しかし、無駄遣いをしたことに対して否定的なニュアンスで質問している場合、「Why not?」を使うことができます。
なるほど!
文中に「not」がなくても、文の意味が否定的な場合は
「どうして「not」なの?」
という意味の「Why not?」で返事をすればいいんですね!
もちろん!
Can you help me clean my room?(部屋を掃除するのを手伝ってくれる?)
Why not?(もちろんです)
「Why not?」で「もちろん」という意味になります。
「反語」って、わかりますか?
なんだったかな…
ちょっと、調べてみます。
はん‐ご【反語】
1 断定を強調するために、言いたいことと反対の内容を疑問の形で述べる表現。「そんなことがあり得ようか(あるはずがない)」などの類。
2 表面ではほめ、またはそしって、裏にその反対の意味を含ませる言い方。多くは皮肉な言い方となる。「ふん、よく出来た子だよ(まったくひどい)」などの類。
デジタル大辞泉
この「Why not?」は、反語の1番の使い方に近いですね。
「どうして手伝わないなんてことがあるの?」
↓ ↓
「そんなことあるはずないよね」
↓ ↓
「もちろん手伝うよ!」
へぇー!
英語でも反語的な使い方があるんですね。
「そんなことあるはずがない」→「もちろん」
というように意訳されるということを覚えておいてくださいね。
この場合の「Why not?」は、「Sure」や「Of course」などと言い換えてもかまいません。
または少し強調するように「Sure, why not?」などということもあります。
「~するのはどうですか?」
Why not give him a present?(彼にプレゼントをあげるのはどう?)
Why not use my umbrella?(私の傘を使えばどうですか?)
「Why not + 動詞の原形~」で、「~するのはどうですか?」という意味になります。
相手に自分の考えを「提案」するときの表現です。
「Why not」のすぐあとに「give」とか「use」とか動詞の原形がくるんですね?
動詞はあるけど、主語はないんですか?
「Why not give him a present?」は、
「Why don’t you give him a present?」とほぼ同じように使われています。
つまり、本来の主語は「you」なのです。
でも「Why not?」は会話表現です。
文法的に正しいのか、主語は不要なのか、などと考える必要はありません。
練習してみよう
では、ここまでの理解度をチェックしてみましょう。
ではヒントです。
「手伝う」は「help」という動詞を使います。
「外国に行く」というのは「go abroad」という熟語を使ってください。
えーっと…
1番は「Why(not)(help)your(mother)?」
2番は「(Why)not(go)abroad to(study)(english)?」
ほぼ合っていますが、一つだけ間違いがあります。
1番は正解です。
2番ですが、「英語」という単語は、必ず大文字から始めてください。
あ、そうですね。
「(Why)not(go)abroad to(study)(English)?」。
今日のまとめ
今日のレッスンでは「Why not?」について説明しました。
中学校で学習する「Why」や「because」の意味や使い方は、一般にもよく知られています。
しかし「Why not?」はネイティブはよく使うのにもかかわらず、学校ではあまり詳しく説明されません。
「why」と「not」の2語だけでできているので、覚えやすいですよね。
英語で話す機会があれば、かんたんな「あいづち」としてどんどん使っていきましょう。