
こんにちは!
ドジャースがワールドシリーズで連覇を達成しました!
その連覇のセレモニー際、山本由伸投手が壇上で叫んだ一言――
「Losing isn’t an option!」
この短い英語フレーズがSNSやニュースで大きな話題になりましたね。
Tシャツも販売されるなど、今や流行語のように扱われています。
英語にあまり興味がない人でも「なんとなくカッコいい!」と感じた人が多いのではないでしょうか?

読み方は「ルージング イズント アン オプション」ですか?
カッコいいけど意味が分かりにくいですよね。

そこで今回は、山本投手の名言「Losing isn’t an option!」の意味・文法・言い換え表現などをやさしく解説します。
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「Losing isn’t an option」の意味
「Losing isn’t an option」の意味を見てみましょう。
発音はカタカナで表記すると「ルージング イズント アン オプション」。
でも実際は「ルージン イズン アンノプション」のようにほとんど聞こえない音もあります。
・Losing isn’t an option!
負けることは選択肢ではない/負けるわけにはいかない
「losing」は「負ける」という意味の「lose」に「ing」を付けたもの。

動詞に「ing」を付けたものを動名詞と言います。
動詞なのに、名詞の働きをするんです。
動詞「lose」に「ing」を付けて「losing」。意味は「負けること」。
「isn’t」は「is not」の短縮形。
「option」は「選択肢」や「選べるもの」という意味の名詞です。
つまり、「Losing isn’t an option」を意訳すると
「負けることは選択肢ではない」➡ 「負けるわけにはいかない」
となります。
この言葉には「絶対に勝つ」「あきらめない」という強い決意が込められています。

たった4語でここまで強い気持ちを伝えられる――まさに名言ですよね。
文法で見る「Losing isn’t an option」
では、文法についても少しだけ見てみましょう。
文の形はとてもシンプルです。
主語(Losing)+ be動詞(is)+ 名詞(an option)

中学1年生の教科書の一番最初に出てくるような構造の文ですね。
この形は 「A is B」=「AはBです」 の文。
つまり「Losing is an option.」なら「負けることは選択肢です」となります。

そうか。
「is」ではなく否定の意味の「isn’t」になっているから「負けることは選択肢ではない」となるんですね!
山本由伸投手の「Losing isn’t an option」がなぜ話題?
では、どうしてこの言葉がここまで話題になったのでしょうか?
山本投手は2025年11月3日(日本時間4日)、ドジャースのワールドシリーズ連覇を祝うセレモニーでスピーチを行いました。
そして壇上でこう言いました。
「You know what?! Losing isn’t an option!」(知ってるか? 負けという選択肢はない!)

実はこの言葉、山本投手がワールドシリーズ第2戦の前日会見で
「何としても負けるわけにはいかないので」
と日本語で言ったのを通訳の園田芳大さんが英訳したもの。

え?
じゃあ山本由伸投手の名言ということになっているけど、このカッコいい英語に訳してくれたのは通訳さんなんですね?
少しややこしい感じもしますが、この英文を最初に口にしたのは通訳さんです。
しかし「Losing isn’t an option」はファンの間で“山本の名言”として有名になっていきました。

ところが今回の連覇のセレモニーで、その言葉が実際に本人の口から英語で飛び出したのです。
観客席からは大歓声が起こり、MVPコールまで沸き起こったとか。
この瞬間、SNSでは「ついに本人が言った!」と話題になりました。
「Losing isn’t an option」は言い換えられる?
通訳の園田芳大さんが山本投手の言葉をとっさに英訳した「Losing isn’t an option」。
後からゆっくり翻訳するのならともかく、同時通訳でこんなにセンス良く英訳できるなんてさすがプロの通訳ですよね。

そこで私ならどんな風に訳すのかなという視点から、言い換え表現を考えてみました。
✅We can’t lose.
(私たちは負けられない)

私なら真っ先にこの英文が思い浮かぶと思います。
まったくセンスは感じられないですが意味としては同じです。
✅Losing is impossible.
(負けるなんて不可能だ)

これもちょっとカッコいいですね。
でもインパクトには欠けるかな。
✅Victory is the only option!
(勝利がたった一つの選択肢だ➡勝つしかない)
実はこのフレーズは歌や書籍のタイトルに使われています。
山本投手の英語は否定文なので「負けること」が主語になっていますが、こちらは肯定文なので「勝つこと」が主語になっています。
今日のまとめ「Losing isn’t an option」


「Losing isn’t an option」は「負けることは選択肢にない」➡「負けるわけにはいかない」という意味のフレーズです。
文法的には「主語 + be動詞 + 名詞」のシンプルな形なので、中学レベルの英語がわかれば理解できると思います。
山本由伸投手が日本語で話したものを通訳が英訳し、その英文を山本投手がスピーチで実際に発言したことで「名言」として話題になりました。
「あきらめない」「勝つしかない」と決意を伝える力強い英語表現として覚えておいてくださいね。

