
こんにちは。
クリスマスシーズンになると、歌詞やメッセージカードなどで「’Tis the season」という表現を見かけたことはありませんか?
でもこの「’Tis」という言い方、ふだんの会話ではほとんど使われません。
この記事では、「’Tis the season」の意味と使い方を、初心者でも分かりやすく解説します。

読み方は「ティス?…ティス ザ シーズン?」ですか?
僕は見かけたことがない言葉ですね。

「’Tis」は「ティズ」って発音するんです。
なぜ濁音になるのか、このあと解説していきますね!
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「’Tis the season」の意味
それでは「’Tis the season(ティズ ザ シーズン)」の意味を見てみましょう。
・’Tis the season
その季節がきた
「’Tis」は「It is」の短縮形。

え?
「It is」の短縮形って「It’s」ですよね?

実は「’Tis」は「It is」の古い言い方で、現代の英会話ではほとんど使われません。
「’Tis」は主に クリスマスソングやカードの中だけで使われる、この時期だけ目にする表現なんです。

先頭に「’(アポストロフィー)」が付いているのはどうしてですか?
「’」は、何かが省略されているという意味です。

つまり「It is」の先頭の「I」が省略されているので、そこに「’」が置かれているんです。
「It is」➡「’Tis」となり、発音が「ティス」ではなく「ティズ」となるのは「is(イズ)」の「ズ」だから。
「’Tis the season」使い方と例文
「’Tis the season」はクリスマスらしい雰囲気を出すために、クリスマスカードのメッセージなどでよく使われます。
’Tis the season to be jolly.(お楽しみの季節がやってきた)
’Tis the season for giving.(贈り物の季節だ)
「jolly」は「楽しい」「愉快な」という意味の形容詞です。

どちらも「クリスマスシーズンの到来」を表す決まり文句なんですよ。
特に「’Tis the season to be jolly」は有名なクリスマスソング「Deck the Halls(ひいらぎかざろう)」の中にそのまま登場します。
‘Tis the season to be jolly
Fa la la la la la, la la la la
「Deck the Halls」より一部抜粋

なんか「ファララララー…」のところは聞いたことがありますね。
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「’Tis the season」は日常会話でも使われる?
「’Tis the season」はクリスマスらしい雰囲気のあるフレーズですが、日常会話ではほとんど使われません。

理由は「’Tis」という言い方が 古い英語(古語に近い表現) だからです。
では、実際の会話ではどう言うのでしょうか?
会話でよく使われる「’Tis the season」の言い換え表現
日常の英語では、次のようなフレーズが自然です。
It’s the holiday season.(ホリデーシーズンだね)
It’s Christmas time.(クリスマスの時期だね)
The Christmas season is here.(クリスマスシーズンが来たね)
これらは、ネイティブが普段の会話で実際によく使う言い方です。

つまり「’Tis the season」は「クリスマスソング」「クリスマスカードのメッセージ」「広告のキャッチコピー」などクリスマス感の演出のために使われている表現だということですね。
今日のまとめ「’Tis the season」


「’Tis the season」は「その季節がやってきたね」という意味です。
「’Tis」は「It is」の古い言い方。
主にクリスマスソングやクリスマスカードなどで使われていて、日常会話ではほぼ使いません。
会話では「It’s the holiday season.」などと言うのが一般的です。



