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トランプ大統領の演説【Drill, baby, drill!】とは?意味と使い方を文法的に解説!

コラム

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satomi
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こんにちは!
「Drill, baby, drill!」という表現を聞いたことがありますか?
このフレーズは、アメリカのトランプ大統領の演説の中で使われ話題になりました。
シンプルなこのフレーズの背後には、深い政治的な意図とメッセージがあります。
今回はこの表現の意味や背景、さらに文法的な使い方などを解説します。

「ドリル ベイビー ドリル」ですか?
「ドリル」って工事現場とかで道路を掘ったりする機械のことですか?
しかもトランプ大統領の演説なのに「ベイビー」が出てくるんですね?

    

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「Drill, baby, drill!」の意味

では、この表現の意味から見てみましょう。

Drill, baby, drill!

どんどん掘れ!

「drill」は「(ドリルで)穴をあける」「掘る」という意味の動詞です。

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「drill」は名詞で使われることもあります。
その場合は工事の際に穴を掘るのに使われる「ドリル」の意味がありますね。

なるほど!
名詞では機械の「ドリル」、動詞ではそのドリルで「掘る」という意味なんですね!

また「Drill, baby, drill!」は文法的には命令文です。

だから「どんどん掘れ!」っていう日本語訳になるんですね。
でも「baby」って赤ちゃんっていう意味だと思うんですけど…。

「baby」は普通「赤ちゃん」の意味で使われることが多いですよね。

ただ、この場合の「baby」は「赤ちゃん」とは訳しません。

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この「baby」は勢いを付けたり、リズムを良くしたりするために入っている言葉だと思ってください。

また、「baby」という言葉を入れることで、聴衆に対して親しみを持っている感じが表現できますよね。

確かにそうですね。
「カモンベイビー」とか「シェケナベイビー」とか聞いたことありますけど、「赤ちゃん」の意味はないですよね。

「カモンベイビー(Come on, baby!)」や「シェケナベイビー(Shake it up, baby)」の「baby」も勢いよく呼び掛ける感じで使われていますね。

もちろんどちらにも「赤ちゃん」の意味はありません。

「Drill, baby, drill!」の背景

このフレーズは2008年にメリーランド州の元副知事マイケル・スティールによって初めて使用されました。

また、当時の共和党の副大統領候補サラ・ペイリンも討論会で使用したため、さらに注目を集めました。

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「Drill, baby, drill!」は、アメリカ国内での石油や天然ガス掘削を増やし、追加のエネルギー源とすることを目的としたフレーズなんです。

その後ドナルド・トランプ大統領が、2024年の大統領選挙運動中や共和党全国大会での演説、2025年の就任演説などにおいて、繰り返しこのフレーズを使用しました。

エネルギー自給率を高めることや雇用創出の促進などの政治的目的があるんですね!

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シンプルでわかりやすいため、人々の記憶に残りやすいフレーズですね。

「Drill, baby, drill!」以外のアメリカ大統領の有名なフレーズ

「Drill, baby., drill!」以外にも有名なアメリカ歴代大統領のフレーズがあります。

“Yes, we can”(バラク・オバマ元大統領)

知ってます!
「Yes, we can」って日本でも流行りましたよね!

オバマ大統領が2008年の選挙キャンペーンでこのスローガンを採用。

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そのころアメリカは経済危機の真っ只中にあり、多くの人々が失業や将来への不安を抱えていました。

このフレーズは、アメリカ国民に「団結して努力すれば問題を解決できる」という希望を与え、オバマ大統領は熱狂的に支持されましたね。

「我々はできるんだ!」という前向きなメッセージが、多くの人々に勇気を与えたんですね。

“Make America Great Again”(ドナルド・トランプ大統領)

「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国にしよう)」は、頭文字をとって「MAGA」とも言われ、トランプ大統領が2016年の大統領選挙で使用しました。

アメリカがかつて持っていた経済的、軍事的、文化的な強さを取り戻すことを呼びかけるフレーズです。

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「great」という表現がアメリカの誇りや力を強調し、国民に「再び成功できる」という希望を持たせているんですね。

1980年代にロナルド・レーガン大統領が「Let’s Make America Great Again」というフレーズを使用したのが最初だと言われています。

“A chicken in every pot, and a car in every garage”(ハーバート・フーヴァー元大統領)

この「A chicken in every pot, and a car in every garage」は、フーヴァー元大統領が1928年の選挙で掲げたものです。

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日本語訳は「どの家庭にも一羽の鶏、そしてガレージには自動車を」となります。

「pot」は鍋という意味ですが、「every pot」で「どの鍋にも」=「どの家庭にも」と意訳できますね。

これはすべてのアメリカ国民が十分な食糧を持ち、さらに近代的な生活を享受できる社会を実現しようという意味のフレーズです。

当時は、鶏肉や車が豊かな生活の象徴だったんですね。

経済的な成功や繁栄が一般市民にも行き渡り、すべてのアメリカ国民が豊かな生活を享受できる未来像を描いたのです。

今日のまとめ「Drill, baby, drill!」

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今回はアメリカ大統領ドナルド・トランプが使った「Drill, baby, drill」という表現について説明しました。
これは、短いながらも強いメッセージ性を持つ表現で、特に今後のアメリカのエネルギー政策を理解するうえで重要なフレーズです。
また、シンプルでリズム感のあるスローガンは、多くの人に影響を与える力を持っています。
世界に大きな影響力を持つトランプ大統領の発言には、これからも注目していきたいですね。

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