
こんにちは。
今日も中学英語の復習をがんばりましょうね!
英語の「can」と「be able to」の違いは、中学英語でつまずきやすいポイントの一つです。
「どっちも “〜できる” じゃないの?」
「過去とか未来はどう使い分けるの?」
と迷う人も多いはず。

今度は「キャン」と「ビー エイブル トゥー」ですか。
確か中学生の時に「can = be able to」と習った気がするんですけど…。

確かにそうですね。
「can ↔ be able to」の書き換え問題、私もやった覚えがあります。
でも、実はこの2つの言葉は全く同じ意味というわけではないんです。
そこでこの記事では、意味の違い・使い分け・過去形の注意点・ニュアンスの差 を、やさしい英語と例文でまとめて解説します。
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「can」と「be able to」の基本イメージ
「can」と「be able to」の基本的な意味についてざっくり見てみましょう。
なお、「can」には能力を表す「~できる」という以外の意味もありますが、ここでは「be able to」との比較のため「~できる」という意味限定で説明します。
・can:ふだんから持っている能力・一般的に「できる」
・be able to:その場・その時に “実際にできた”(一回の成功)
can はとても広い意味で使えるため、日常会話ではまずこちらを使うのが自然です。
一方、be able to は 一度きりの成功 や 現在以外の時制を表現した時などに使います。

えっと…。
これだけだと、ちょっと…。

ですよね。
では、それぞれの意味と使い方を例文を見ながらくわしく説明していきますね。
「can」の意味と使い方
では「can」を使った例文を見てみましょう。
I can swim.(私は泳げます)
I can speak English a little.(英語を少し話せます)
「can」は「~できる」という意味で広く使われている一般的な言葉です。
普段持っている能力・一般的にできることを表すときに使います。

「can」の否定形は「can’t」を使うのが一般的。
「cannot」は少しフォーマルなイメージです。

「I can swim.」➡「I can’t swim.(私は泳げません)」ですね!
「can」の時制
「can」はとても便利な言葉ですが
未来形(〜できるようになる)
完了形(〜できるようになっている)
などの時制を言い表すことができません。

じゃあ未来のことを言いたい時はどうすればいいんですか?

そこで使うのが「be able to」です。
「be able to」の意味と使い方
次は「be able to」を使った例文です。
She was able to catch the last train.(彼女は終電に乗ることができた)
He wasn’t able to find his key.(彼は鍵を見つけられなかった)
「be able to」は「できる状態になった」「条件がそろってできた」ことを表します。
特に「その時だけ成功した」「実際にうまくいった」という場面で使われます。
否定形は「be動詞」に「not」を付けるだけです。

なるほど。
終電に間に合ったというのは、普段から持っている能力のことじゃなくてその時だけのことですよね。
「be able to」は「実際にうまくいった」という場合に使われるので、現在形で使うことはあまりありません。
「できる」ということを強調したい場合や、フォーマルな書き言葉などでは現在形になることもあります。

なので現在形は「can」を使うのが一般的です。
「be able to」の時制
「be able to」は時制の変化に対応することができます。
She will be able to come tomorrow.(彼女は明日来ることができるだろう)
I have been able to sleep better lately.(最近よく眠れるようになっている)
They were able to escape.(彼らは逃げることができた)
「can」は「未来」や「完了」を表すことができません。
そこで未来を表すには「will be able to」という形を使います。
完了形は「have been able to」。

ちょっと待ってください。
3つ目の例文はbe動詞が過去形になってますけど、「can」の過去の「could」を使っても同じ意味になりませんか?

いいところに気が付きましたね。
「~できた」と過去の意味を表すなら「could」を使えばいいのでは?と思いますよね。
これは、「can」が一般的な能力を表すということがポイントになります。
I could swim when I was six years old.(6歳の頃は泳げました)
例文は「泳ぐ」という能力が過去にはあったということを表しています。
その時1回だけ成功したという場合は「could」は使えません。
I was able to catch the bus.(バスに乗ることができた)
I could catch the bus.(バスに乗る能力はあった)
「could」を使った方の例文は、乗れたのか乗れなかったのかはっきりわかりませんよね。
能力があったので、おそらく乗れたのかな…という感じです。

ただし、否定の場合「couldn’t」は使えます。
なので
I couldn’t catch the bus.(バスに乗れなかった)
でもOKです。

「could」は「過去の一般的な能力」。
その時だけ「できた・成功した」を表したいときは「was/were able to」を使います。
「can / be able to」の違いが一目でわかる!比較表
| 基本イメージ | 時制 | 例(肯定・否定) | |
|---|---|---|---|
| can | 範囲が広い 普段の能力 | 現在形が中心 couldは成功の意味は弱い | I can swim. I can’t swim. |
| be able to | 範囲が限定的 一度限りの成功 | 幅広い時制で使える(過去・未来・完了) | I was able to finish it. I wasn’t able to finish it. |
例文の補足説明です。
「can」の方は「泳ぐ能力がある=泳げる」という意味。
否定の方は「泳げない」という意味になります。
「be able to」は「(その時1回だけ)終えることができた」というニュアンス。
否定の方は「終えることができなかった」という意味になります。
今日のまとめ


今日は「can」と「be able to」の違いについて説明しました。
「can」は普段の能力を表す、もっとも広い「できる」。
それに対して「be able to」は「実際にそのとき成功した」を表します。
否定も「can’t=普段できない/wasn’t able to=その場で成功しなかった」というように使い方が分かれることを覚えておきましょう。
未来・完了など「can」が使えない時制では「be able to」を使います。
基本は「普段の能力=can」「一度きりの成功=be able to」という考え方でOKです。

